精選版 日本国語大辞典 「弓取」の意味・読み・例文・類語
ゆみ‐とり【弓取】
〘名〙
① 弓を手に持つこと。弓を用いること。また、その人。
※古今著聞集(1254)一二「或所に強盗入たりけるに、弓とりに法師をたてたりけるが」
② 弓術にすぐれていること。また、その人。
※半井本保元(1220頃か)上「生付たる弓取なれば、矢つかゆてのかひな四寸まさりて長し」
※金刀比羅本平治(1220頃か)中「弓取(ユミトリ)のならひほどあはれにやさしきことはなし」
④ 一国を領有するほどの武家。
※甲陽軍鑑(17C初)品四〇上「国持、度々合戦に勝、数ケ所城をせめとり、覇ありて、文を嗜、能人を見しる大将を、文武二道の弓取とほめて」
※郵便報知新聞‐明治一七年(1884)二月二八日「小金山大関に代って其弓を受け即ち弓取の役を勤め」
⑥ 巫女の忌詞で、夫のこと。
※談義本・八景聞取法問(1754)三「コレナア弓(ユミ)とり殿」
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