死せる孔明生ける仲達を走らす(読み)シセルコウメイイケルチュウタツヲハシラス

デジタル大辞泉 の解説

せる孔明こうめいける仲達ちゅうたつはしらす

《「蜀志」諸葛亮伝・注から》中国の三国時代しょく諸葛孔明しょかつこうめい司馬仲達五丈原で対陣中に病死したため、軍をまとめて帰ろうとした蜀軍を仲達はただちに追撃したが、蜀軍は孔明遺命に基づいて反撃の構えを示したため、仲達は孔明がまだ死んでおらず、何か策略があるのだろうと勘ぐり退却したという故事生前威光死後も残っており、人々を畏怖させるたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android