デジタル大辞泉 「白重ね」の意味・読み・例文・類語 しら‐がさね【白重ね/白▽襲】 1 白地の薄物で仕立てられた半臂はんぴ・下襲に白の帷子かたびらや単ひとえを重ねて着ること。しろがさね。《季 夏》2 襲かさねの色目の名。表裏とも白。また、表裏とも白い下襲したがさね。盛夏に用いるほか、陰暦4月・10月の更衣ころもがえに用いる。しろがさね。 しろ‐がさね【白重ね/白▽襲】 「しらがさね」に同じ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「白重ね」の意味・読み・例文・類語 しろ‐がさね【白重・白襲】 〘 名詞 〙① =しらがさね(白重)①② =しらがさね(白重)②[初出の実例]「上達部、殿上人も、うへのきぬこきうすきけぢめばかりにて、しろかさねどもはおなじさまに」(出典:前田本枕(10C終)二〇〇)③ 白無垢(しろむく)をいう女房詞。[初出の実例]「白かさね 白無垢也」(出典:女中詞(元祿五年)(1692))④ =しろむく(白無垢)②(ニ)[初出の実例]「げに八朔の白襲(シロカサネ)」(出典:一中節・花紅葉錦廓(吉原八景)(1795‐1823頃か)) しら‐がさね【白重・白襲】 〘 名詞 〙① 襲(かさね)の色目の名。表裏ともに白のもの。また、白地の下着類を重ねて着ること。[初出の実例]「さくらいろにそめしころもを卯の花のしらかさねにぞたちかへてける」(出典:忠盛集(12C))「硯する傍にうつくし白かさね〈嵐雪〉 郭公まつ辨の化粧(よそほひ)〈兀峰〉」(出典:俳諧・桃の実(1693))② 夏の料として単(ひとえ)や帷(かたびら)に白地を用いた装束。[初出の実例]「上達部・殿上人も、うへのきぬのこきうすきばかりのけぢめにて、しらがさねどもおなじさまに、すずしげにをかし」(出典:枕草子(10C終)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例