百花繚乱(読み)ヒャッカリョウラン

精選版 日本国語大辞典 「百花繚乱」の意味・読み・例文・類語

ひゃっか‐りょうらんヒャククヮレウラン【百花繚乱・百花撩乱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) 種々の花が咲きみだれること。比喩的に、すぐれた業績や人物が一時期にたくさん現われること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「東風入夢双胡蝶 彷彿百花撩乱辰」(出典:再昌草‐永正四年(1507)九月九日)
    2. 「明治の文壇に百花燎乱の春を来らしめよ」(出典:近年の文海に於ける暗潮(1896)〈戸川秋骨〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「百花繚乱」の解説

百花繚乱

種々の花が咲きみだれること。転じて、すぐれた業績や人物が一時期にたくさん現れることのたとえ。

[使用例] 現に百花撩乱たる宝塚乙女が[渋沢秀雄*通学物語|1941]

[使用例] 今日の日本文化はなるほど百花繚乱の観を呈してはいるが、その花の九十九までは外国種である[高橋義孝*死と日本人|1959]

[解説] 「繚乱」はからみ合って乱れること。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む