絶頂(読み)ゼッチョウ

精選版 日本国語大辞典 「絶頂」の意味・読み・例文・類語

ぜっ‐ちょう‥チャウ【絶頂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山のもっとも高いところ。山の頂上。いただき。てっぺん。
    1. [初出の実例]「絶頂華厳寺、雲深渓路遙」(出典:経国集(827)一〇・和惟逸人春道秋日臥疾華厳寺精舎之作〈嵯峨天皇〉)
    2. 「地震有て、富士の絶頂(ゼッチャウ)崩るる事数百丈也」(出典太平記(14C後)二)
    3. [その他の文献]〔旧唐書‐李徳裕伝〕
  3. ( 形動 ) 物事の登りつめたところ。頂点。また、物事が極度であるさま。
    1. [初出の実例]「大学は教育の制度に於て、絶頂の位置を占むる者なり」(出典:同志社大学設立の旨意(1888)〈新島襄〉)
    2. 「絶頂(ゼッテウ)に仲の悪るかった時は」(出典:この子(1896)〈樋口一葉〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「絶頂」の読み・字形・画数・意味

【絶頂】ぜつちよう(ちやう)

山頂。唐・杜甫〔望岳〕詩 胸を盪(うご)かして雲生じ 眥(まなじり)を決す、歸鳥の入るに 會(かなら)ず當(まさ)に頂を凌ぎ 一たび衆山の小なるを覽るべし

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