デジタル大辞泉 「繕」の意味・読み・例文・類語 ぜん【繕】[漢字項目] [常用漢字] [音]ゼン(呉) [訓]つくろう破れたところなどを直す。「営繕・修繕」[名のり]よし 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「繕」の意味・読み・例文・類語 つくろいつくろひ【繕】 〘 名詞 〙 ( 動詞「つくろう(繕)」の連用形の名詞化 ) つくろうこと。修理、修復、治療、また、修飾、化粧などをすること。外見の体裁を整えること。とりつくろうこと。[初出の実例]「鉄漿(はぐろめ)つけなど、はかなきつくろひどもすとて」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一二月三〇日)「繕(ツクロヒ)は綻(ほころ)びるを持前とする」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「繕」の読み・字形・画数・意味 繕常用漢字 18画 [字音] ゼン[字訓] つくろう[説文解字] [字形] 形声声符は善(ぜん)。〔説文〕十三上に「補ふなり」とあって、補修を加えることをいう。〔左伝、成十六年〕「甲兵を繕(ととの)ふ」、〔漢書、息夫躬伝〕「干戈(かんくわ)を繕修す」のように、武器についていうことが多い。性を養うことを繕性、ことを筆録することを繕録という。[訓義]1. つくろう、おぎなう、おさめる、なおす。2. そなえる、あつめる、まとめる。[古辞書の訓]〔名義抄〕繕 ムシル・ツクル・ウツス・ツクロフ・ツヅル・トル・シツラフ・ツタフ・ナラス・ヲサム・ヨシ・シルス・トトノフ・タスク・ヨクス[語系]繕・善zjianは同声。善は神判によってもつれを解決すること。繕は善の声義を承ける字とみてよい。[熟語]繕営▶・繕完▶・繕工▶・繕甲▶・繕写▶・繕守▶・繕修▶・繕性▶・繕生▶・繕治▶・繕兵▶・繕補▶・繕理▶・繕録▶[下接語]営繕・興繕・修繕・繕・飾繕・増繕・典繕・督繕・補繕 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報