脚立(読み)キャタツ

デジタル大辞泉 「脚立」の意味・読み・例文・類語

きゃ‐たつ【脚立/脚×榻】

《「脚榻子」の唐音》短いはしごを八の字形に合わせ、上に板をのせた形の踏み台

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「脚立」の意味・わかりやすい解説

脚立
きゃたつ

高い所の物をとったりするときに乗る台。「きゃたつ」の語源は中国語の「脚踏(きゃくとう)」からきており、室町時代から使われるようになった。鞍掛(くらかけ)、踏継(ふみつぎ)、踏台(ふみだい)などともよばれる。鞍掛は、元来外した鞍を掛けておく台であったが、しだいに踏台にも利用されるようになった。脚立は幅の狭い板に4本の脚(あし)が枘(ほぞ)差しになっているものが多いが、台形の箱に丸い窓をあけた屑(くず)入れ兼用のものや、細い角材を櫓(やぐら)状に組んだものなどもある。大工左官が使用する脚立には高さ4~5尺(1.2~1.5メートル)のものもある。

小泉和子


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脚立」の意味・わかりやすい解説

脚立
きゃたつ

持運びのできる踏み台の1種。「うま」とも呼ぶ。住宅などで使用するものは,はしご形の2つの脚の上部に狭い板をちょうつがいで止め,伸ばせばはしごになるような仕掛けになっている。植木手入れなどに戸外で使用するものは,はしごと1本支柱でできている。木製ほか,軽くてじょうぶなステンレス製のものなどが出回っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android