華燭の典(読み)カショクノテン

精選版 日本国語大辞典 「華燭の典」の意味・読み・例文・類語

かしょく【華燭】 の =典(てん)[=式(しき)

  1. 結婚式の美称
    1. [初出の実例]「近日華燭の賀儀を挙げんとすと」(出典:読売新聞‐明治二五年(1892)一〇月三一日)
    2. 「盛大な華燭(クヮショク)の典(テン)が挙げられたのが、数ケ月ほど前」(出典:愛の陣痛(1936)〈獅子文六〉二)

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故事成語を知る辞典 「華燭の典」の解説

華燭の典

結婚式のことを、上品に呼ぶ呼び方。

[使用例] 残暑はまたあささむに移り変って、とうとう所謂いわゆる華燭の典を挙げる日も、目前に迫ったではございませんか[芥川龍之介疑惑|1919]

[由来] 「華燭」とは、昔の中国で、新婚の部屋の飾りによく使われた、竜やほうおうといっためでたい図柄を描いた照明器具のこと。昔は「花燭」とも書き、結婚式を象徴するものとして、詩文によく使われました。たとえば、五~六世紀の中国の詩人そんの詩には、「花燭の夜」に美しく化粧をした新婦の姿を描いた一節があります。中国では「花燭の夜」「花燭の夕べ」などの形でよく使われますが、日本では「華燭の典」が一般的です。

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