藍色(読み)アイイロ

デジタル大辞泉 「藍色」の意味・読み・例文・類語

あい‐いろ〔あゐ‐〕【藍色】

で染めた色。濃い青色。

らん‐しょく【藍色】

濃い青色。あいいろ。

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精選版 日本国語大辞典 「藍色」の意味・読み・例文・類語

らん‐しょく【藍色】

  1. 〘 名詞 〙 濃い青色。あいいろ。
    1. [初出の実例]「諸君恐らくは足柄、箱根、伊豆の連山の其藍色(ランショク)一抹の中に潜むを知らざる可し」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉自然に対する五分時)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐姦臣伝・盧杞〕

あい‐いろあゐ‥【藍色】

  1. 〘 名詞 〙 藍で染めた色。その色の濃淡によって名称が違い、浅い色を縹(はなだ)、濃い色を搗(かち)という。あい。
    1. [初出の実例]「藍 'a-'i-'i-ro(アイイロ)」(出典:倭語類解(17C後‐18C初)布帛)

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色名がわかる辞典 「藍色」の解説

あいいろ【藍色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「暗い青」としている。一般に、やや濃い藍染めの色をさす。藍染めでははなだより暗く、紺色より明るいは世界最古の染料といわれ、日本でも古くから用いられてきた。『延喜式えんぎしき』では藍と黄蘗きはだを用いた染色が藍色で、やや明るい緑みの青の色名であったが、その後は濃い色を表すようになった。江戸時代から明治時代にかけて普及し、庶民衣服には欠かせない色であった。現在でも藍染めは代表的な染色の一つ。また、国が表彰する藍綬褒章らんじゅほうしょうの綬(リボン)は藍色。

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