翻訳|ribbon
薄地の細い幅の織物で,おもに髪や帽子,衣服,履物などの装飾や商品の包装などにも用いられる。絹,サテン,タフタ,ビロード,モアレ,レーヨンなど素材や織り方は種類が多い。リボンはすでに古代ギリシアで使われており,女性の小さくまとめた髪形に飾りとしていた。中世でも衣服の衿元や縁などに,装飾とその部分を他と区別するために縁どりとして用いられた。騎士は身分をあらわすために首や肩からリボンをかけ,勲章を吊るした。リボンを織る機械がいつごろつくり出されたかは不明であるが,17世紀には普及していたとみられ,オランダでは1620年ごろ使用していたという。リボンが容易につくり出されるようになって,17世紀にはリボンがふんだんに使われた。男性のはくスカート状のラングラーブrhingraveと呼ばれる下衣には,いたるところにリボン飾りがつけられ,靴にもバラの形にしたリボンがつけられた。18世紀の女性のロココ・スタイルには装飾としてのリボンが欠かせなかった。帽子にさえも6ヤード(約5.5m)のリボンを使ったと記録されている。以来,リボン飾りは女性や子ども服の装飾には不可欠のものであったが,現代では衣服自体の装飾よりも帽子や髪飾,持ち物,履物などアクセサリーとして使われている。
執筆者:池田 孝江
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本」パソコンで困ったときに開く本について 情報
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...