日本歴史地名大系 「鹿児島郡」の解説
鹿児島郡
かごしまぐん
近世の郡域は薩摩国の中央東部に位置し、東は鹿児島湾に面し、北は大隅国
〔古代〕
天平八年(七三六)の薩摩国正税帳(正倉院文書)にみえる隼人十一郡の一つ。名博本「和名抄」はカコシマと読む。東急本・名博本は鹿児嶋、高山寺本・伊勢本は麑嶋とする。
〔中世〕
薩摩国建久図田帳によれば、鹿児島郡三二二町は島津庄寄郡であった。内訳は寺領三七町五段(下司僧安静)・社領八〇町・府領社七町五段(下司前内舎人康友)・公領一九七町(郡司前内舎人康友・地頭右衛門兵衛尉)となっている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報