モース硬度【Mohs scale of hardness】
- 法則の辞典
- 引っ掻き硬度の尺度で,以前から用いられていたものは,1:滑石(タルク),2:石膏(ギプス),3:方解石,4:蛍石,5:燐灰石(アパタイト),6:…
トラップ白粒岩
- 岩石学辞典
- 輝石白粒岩と同義.細粒の粒状白粒岩質の岩石で,斜長石,石英,角閃石,オージャイト,雲母,石榴石からなる[Stelzner : 1871, Lasaulx : 1886].
鉛筆片麻岩
- 岩石学辞典
- 石英または石英と長石が鉛筆のように集合した塊からなる片麻岩で,これらは同じ方向に配列し雲母のマトリクスで囲まれている[Cotta : 1862].
粗面岩質デーサイト
- 岩石学辞典
- 石英安山岩で,石基はくすんだ土色で長石,角閃石.石英,黒雲母の斑晶を含む岩石である[Lasaulx : 1875].粗面石英安山岩(trachydacite)とは異…
ペグマトファイア
- 岩石学辞典
- グラノファイアの代わりに提案された名称であるが[Lossen : 1892],その後ヨハンセンは完優白質でほとんど斜長石を含まないグラノファイアに用いた…
ヒューム岩
- 岩石学辞典
- 細粒の優黒質脈岩で,アルカリ長石,ネフェリン,ソーダライトと多量のバーケヴィ閃石,黒雲母などマフィック鉱物を含む[Brögger : 1898].ノ…
コダア岩
- 岩石学辞典
- コダア岩系列のもので,正長石,スパンダイト(spandite),燐灰石からなる岩石.スパンダイトはスペサルタイト(spessartite)とアンドラダイト(an…
プグリアン岩
- 岩石学辞典
- オージャイト(60~70%),バイトゥナイト~灰長石(10%),リューサイト,サニディンなどからなる顕晶質の岩石で,熔岩中の塊として産出する[Lac…
ムーン‐ストーン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [英語] moonstone ) =げっちょうせき(月長石)[初出の実例]「白魚(しらうを)が印度産の月光石(ムーンストン)のやうな透明さと光沢を…
プルヴェルライト
- 岩石学辞典
- イグニンブライトの組織の一つで,細かい塵に似たガラスの破片が,石英や長石のような同源の結晶粒を囲んだ組織を示す岩石[Marshall : 1935].
摩滅耐久度【durability index】
- 法則の辞典
- 鉱物の粒子が河川によって運ばれる際に受ける摩滅の度合いは,鉱物によって大きく異なる.この度合いを示す順列が,いくつか報告されていて,次の(1)…
斑レイ(糲)岩【はんれいがん】
- 百科事典マイペディア
- 苦鉄質深成岩の総称。斜長石(灰長石が50〜90%程度のもの)と,有色鉱物として輝石,カンラン石などを主成分とする粗粒完晶質。外観は花コウ岩に似…
コリンズ(William Wilkie Collins) こりんず William Wilkie Collins (1824―1889)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イギリスの小説家。風景画家ウィリアム・コリンズWilliam Collins(1788―1847)の長男。少年時ブルワー・リットンに心酔し、小説『アントニーナ』(1…
アルミノ‐けいさんえん【アルミノ×珪酸塩】
- デジタル大辞泉
- 《alumino-silicate》珪素の一部がアルミニウムで置き換わった珪酸塩。多くの岩石の主成分で、雲母・長石・沸石などとして広く分布。アルミノ珪酸塩…
ミネット
- 岩石学辞典
- 古い鉱山用語で,ブリエイ・ベーズン(Briey Basin)やロレーヌ(Lorraine)地方のジュラ紀の魚卵状鉄鉱床に用いられた[Beaumont : 1822, Baumann :…
グロメロフィテイック
- 岩石学辞典
- 玄武岩やドレライトの組織で,自形で短冊状の斜長石の間に比較的小粒の輝石が集まる特徴の組織である[Loewinson-Lessing : 1932].ラテン語でglome…
サッカライト
- 岩石学辞典
- 長石または石英,電気石とその他の鉱物が砂糖状組織の集合体で,蛇紋石に囲まれて巣のような状態で産出するもの[Glocker : 1845, Lasaulx : 1878]…
デーサイト(dacite)
- デジタル大辞泉
- 花崗閃緑岩かこうせんりょくがんに相当する化学組成をもつ火山岩。斑晶は斜長石・石英・角閃石・黒雲母などからなり、石基はガラス質ないし微細な結…
せんりょく‐がん【×閃緑岩】
- デジタル大辞泉
- 深成岩の一。花崗岩かこうがんに似るが、有色鉱物が多くやや黒っぽい。斜長石・角閃石が主で、輝石や黒雲母くろうんもを含むものもある。完晶質で粗…
せんりょく‐がん【閃緑岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 斜長石・角閃石を主成分とする深成岩。黒色・完晶質で、少量の黒雲母、磁鉄鉱、燐灰石、緑泥石などを含む。建築用石材として用いる。〔日…
マイクロクリンペルト石
- 岩石学辞典
- マイクロクリンとアルカリ斜長石との連晶[Neubauer : 1879].顕微鏡観察では,アルバイト式双晶とペリクリン式双晶が組み合わさった格子縞の双晶が…
縞状片麻岩
- 岩石学辞典
- 石英長石質の薄い層と黒雲母に富む薄い層が互層した片麻岩.互層を作る鉱物組成か組織または両方の違いが特に顕著な場合をいう.注入片麻岩と同義.
流紋岩 りゅうもんがん rhyolite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 細粒の斑晶と天然ガラスの斑状組織を示す酸性の火山岩の一種。石英粗面岩ともいう。鉱物組成と化学組成は花崗岩に対応する。斑晶は石英,正長石,曹…
コルヌビアナイト片麻岩
- 岩石学辞典
- 細粒緻密な片麻岩で,石英,長石,雲母からなる岩石[Rosenbusch : 1896, Grubenmann & Niggli : 1924].英国,コルヌビア(Cornubia)に産出.…
ボージ岩
- 岩石学辞典
- 角閃石斑糲岩の一般名.代表的な岩石は褐色角閃石,異剥石と少量の黒雲母と斜長石で構成される[Weinschenk : 1897].
擬板チタン石 ぎばんちたんせき pseudobrookite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 第二鉄とチタンの複酸化物。理想式Fe3+2TiO5どおりのものは、合成物でしか知られておらず、単斜晶系に属するが、天然のものはTiO2が過剰でFe3+の一部…
方トリウム鉱 ほうとりうむこう thorianite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 二酸化トリウムの鉱物。ウラン置換体閃(せん)ウラン鉱などとともに閃ウラン鉱系を形成し、中間物も知られている。自形は立方体がほとんどでまれに正…
非金属鉱物 ひきんぞくこうぶつ non-metallic mineral
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- いわゆる重金属を主成分としない鉱物の総称であるが、俗称の意味合いが強い用語。概念的にいえば、金属光沢をもたず、比重の小さい鉱物をさす。学術…
法木村ほうぎむら
- 日本歴史地名大系
- 千葉県:君津市旧周淮郡地区法木村[現]君津市法木長石(ながし)村の南に位置する。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に村名がみえ、高四三石。…
トスカルム岩
- 岩石学辞典
- 主にリューサイトとメリライトからなる岩石で,輝石,長石,イルメナイトを伴っている[Cordier : 1868].メリライト霞岩である.古い名称である.…
え‐おりべ(ヱ‥)【絵織部】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 織部焼の一種。堅く焼きしまった白土に黒褐色の鉄砂釉(てっしゃゆう)で絵や文様を描き、長石に灰を混ぜた透明性の釉(うわぐすり)をかけた…
レイシリニアー
- 岩石学辞典
- 鉱物中の虫のような形の包有物で,他の鉱物の周辺部に存在する.花崗岩中にパーサイトの周辺部に石英と長石の連晶などが形成される[Bowes : 1989]…
カムパナイト
- 岩石学辞典
- 斑状の火山岩.リューサイト─テフル岩で,斑晶は大きなリューサイト,ラブラドライト,Na-正長石,オージャイト[Lacroix : 1917].リューサイトに…
霞石 かすみいし nepheline; nephelite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 準長石類。 NaAlSiO4 。少量のカリウム,カルシウムなどを含む灰白色柱状の六方晶系の鉱物。比重 2.6 ,硬度 5.5~6 。多くは塊状で産出する。比較的…
オシピ岩
- 岩石学辞典
- 斜長石に富む明るい色の橄欖(かんらん)石斑糲(はんれい)岩で,ラブラドライト,輝石,橄欖石,雲母などからなる岩石[Hitchcock : 1871].米国ニュ…
トロクトル岩
- 岩石学辞典
- 橄欖(かんらん)石と斜長石のみからなる顕晶質の橄欖岩.単斜輝石は少量含むか欠いている[Lasaulx : 1875].troktesはギリシャ語で鱒の意味,橄欖石…
黄長岩
- 岩石学辞典
- ラクロアは,主にメリライト(黄長石),輝石からなり,ペロブスカイト,ネフェリンがしばしば副成分として含まれる岩石を黄長岩と命名した[Lacroix…
ロゼロ
- 岩石学辞典
- 建築石材に使用する層状の凝灰岩のメキシコの地方名である.明るい色で主に長石から構成されている[Humboldt : 1823].ロイベンプラッテンスタイン…
オジェ輝緑岩
- 岩石学辞典
- 斑状で橄欖(かんらん)石を含まないドレライトで,細長い形の斜長石が非顕晶質玄武岩質の石基に含まれる[Toernebohm : 1877].スウェーデン,オジェ…
そう‐しょう〔サウシヤウ〕【双晶】
- デジタル大辞泉
- 2個以上の鉱物などの結晶が、一定の角度で規則正しく結合しているもの。水晶の接合双晶、斜長石の繰り返し双晶など。→連晶 →平行連晶
ダイナモ花崗岩
- 岩石学辞典
- 縞状の花崗岩で,圧力により組織が形成された岩石である[Besborodko : 1931].カリ長石に富む眼球状片麻岩にこの語が使用された[Krivenko & L…
万成石 まんなりいし
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 岡山市北区万成、岩井地方で採石される花崗(かこう)岩の石材名。日本における桃色御影(みかげ)の代表的なもので、中国地方山陽側に広く分布している…
白粒岩状組織
- 岩石学辞典
- グラニュライト状組織はいろいろな意味に使用されてきた.(1) 変成岩で一般に粒状組織または等粒組織として使われ,ほぼ等粒の他形変晶質の結晶(xen…
ほん‐みかげ【本御影】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 兵庫県神戸市東灘区、住吉御影地区から産した花崗岩。淡紅色の長石を含む美しいもので、灯籠や石碑または建築用の装飾材などに用いられた…
テラコッタ煉瓦【テラコッタれんが】
- 百科事典マイペディア
- 建築物の外部装飾用煉瓦。鉄分の多い可塑性のある低級粘土に着色酸化物を加え,さらにシャモット15〜35%および長石を加え低温焼成して作る。→関連項…
さ‐がん【砂岩】
- デジタル大辞泉
- 堆積岩たいせきがんの一。石英や長石の砂粒が固まってできた岩石。建築・土木用の石材、砥石といしなどに利用。しゃがん。サンドストーン。[類語]堆…
たんしゃ‐しょうけい〔‐シヤウケイ〕【単斜晶系】
- デジタル大辞泉
- 結晶系の一。3本の結晶軸のうち二軸は直交し、前後軸だけ上下軸と斜交するもの。三軸の長さはそれぞれ異なる。正長石・石膏せっこうなどにみられる。
基性オフィティック組織
- 岩石学辞典
- 通常のオフィティック組織で,輝石は短冊状の斜長石の粒間を占めている[Lossen : 1892].この普通輝石は最終充填物(mesostasis)と考えられ,これ…
プラス鉱物
- 岩石学辞典
- 長石のような鉱物で,分子容が構成酸化物の合計よりも大きいもの.酸化物の同質異形(allotropic)の変態が起こる場合は,計算では大きな分子容が用…
ルシベルク岩
- 岩石学辞典
- 主として斜長石,角閃石および少量の石英からなっている細粒の閃緑岩の一種[Chelius : 1892].マルカイト(malchite)よりも粗粒である.ドイツ,…