せたい‐にん【世帯人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 世帯をきりもりする人。一家の主婦。しょたいにん。[初出の実例]「浜手にすこしの見せを出し、是には世帯人(セタイにん)なくてはと、其所…
せっしょう‐にん(セッシャウ‥)【殺生人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 狩猟・漁撈などを業とする人。また、殺生を好む人。[初出の実例]「後はせっしゃう人(ニン)の、宿につれて来て、骨をもおらず、とらへさず…
じん‐げん【人言】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人の話すことば。人語。[初出の実例]「空堂寂莫人言少、雑樹朦朧暗昏暁」(出典:経国集(827)一四・清涼殿画壁山水歌〈嵯峨天皇〉)[そ…
じん‐ごう(‥ガウ)【人豪】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 器量のすぐれた人物。豪傑。〔広益熟字典(1874)〕 〔史記‐陳余伝〕
じん‐じん【仁人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仁の徳を備えている人。仁者。[初出の実例]「年齢及二知命一。仁人之所レ惻」(出典:江都督納言願文集(平安後)五・天永二年不知願主逆…
じん‐だい【人代】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 神代(じんだい)に対して、人皇第一代の神武天皇以降の天皇によって統治された時代をいう。[初出の実例]「爰及二人代一。此風大興。長哥短…
じん‐ゆ【人油】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人体のあぶら。[初出の実例]「逆倒(さかさま)に釣揚手足の筋をとりて、人油(じんユ)を絞られしは生(しゃう)をかへずに地獄の責にあひぬ」…
すいきょう‐じん(スイキャウ‥)【酔狂人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 酒に酔って乱れる人。酔って常軌を逸する人。よっぱらい。酔狂者。[初出の実例]「盗人事、人をきる事、博奕事、酔狂人事、徒者事、此五…
いっぱん‐じん【一般人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 特別の身分、地位を持たないあたりまえの人。普通人。また、あることに特別の関係がない人。[初出の実例]「僕等のやうな一般人はさうは行…
いつわり‐びと(いつはり‥)【偽人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 いつわりを言う人。うそをつく人。いつわりもの。[初出の実例]「つげやらんまにもちりなばさくら花いつはり人に我やなりなん〈よみ人しら…
いなか‐うど(ゐなか‥)【田舎人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「いなかびと」の変化した語 ) =いなかもの(田舎者)①[初出の実例]「偕老の枕の上に契(ちぎり)を成す貞女もむくつけげなる田舎人(イ…
いぬかい‐びと(いぬかひ‥)【犬飼人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =いぬかい(犬飼)[初出の実例]「あはせつる木居(こゐ)のはし鷹すばえかしいぬかひ人の声しきりなり」(出典:山家集(12C後)上)
いぬ‐ひと【狗人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 上代、犬のほえるように声を発して宮門を守護した隼人(はやと)。行幸や朝儀に列して犬吠(いぬぼえ)をするならいであった。→犬吠。[初出の…
し‐じん【市人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 市街地に住む人。町の人。市井の一般人。また、商人。いちびと。[初出の実例]「雖レ会レ師不レ学、徒如レ向二市人一」(出典:実語教(1…
し‐じん【使人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 命をうけて使いをする者。使者。[初出の実例]「相顧鳴鹿爵、相送使人帰」(出典:懐風藻(751)秋日於長王宅宴新羅客〈刀利宣令〉)「此国…
しち‐にん【質人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人質のこと。[初出の実例]「高知尾之事、質人指出申上候条、其分に先々静謐候」(出典:上井覚兼日記‐天正一三年(1588)九月一〇日)
さはい‐にん【差配人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 貸地や貸家などの管理を所有主に代わってする人。家守(やもり)。さはい。[初出の実例]「それでも彼仁(あのひと)の事は此間まで差配人(サ…
しょじ‐にん(ショヂ‥)【所持人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 持っている人。携帯している人。[初出の実例]「所持人差支の有無、穿鑿の上借揚ぐべし」(出典:公議所日誌‐一三・明治二年(1869)五月)
しょ‐にん【庶人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =しょじん(庶人)[初出の実例]「江都第一流の名刹として法雨庶人(ショニン)に霑ひ」(出典:江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉五)
じゆう‐じん(ジイウ‥)【自由人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他の支配や拘束を受けず、自分の意志で行動できる人。[初出の実例]「現行盗の犯人は、もし自由人ならば笞刑に処した後被害者に引渡して其…
じゅしん‐にん【受信人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他から電報または郵便物を受け取る人。受信者。〔電信法(明治三三年)(1900)〕
じゅうか‐にん(ヂュウクヮ‥)【重科人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 重い罪を犯した者。重罪の人。[初出の実例]「重科人の事なれば、いかなる流罪、死罪にも行(おこの)ふべけれど」(出典:大観本謡曲・藤栄…
うきよ‐びと【浮世人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、元祿期(一六八八‐一七〇四)の享楽的な風潮を背景とした当世風な人。[初出の実例]「おゆりの美しさをちらとも見たるうき世人…
うじ‐うど(うぢ‥)【氏人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「うじびと(氏人)」の変化した語。[初出の実例]「氏人(ウチウト)」(出典:神道名目類聚抄(1699)五)
うとく‐じん【有徳人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 富裕な人。金持ち。有徳者。うとくにん。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「都鄙にかくれなき有徳人(ウトクジン)の親の家督をとりた…
き‐にん【飢人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 飢えた人。きじん。[初出の実例]「賑二給左右京飢人一、参河国大風、民飢、賑二給之一」(出典:続日本紀‐宝亀四年(773)三月壬辰)
け‐びと【食人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 古代、葬儀のとき、死者の霊前に食物を供える役の人。ししひと。[初出の実例]「鷺を掃持(ははきもち)と為(し)、翠鳥(そにどり)を御食人(…
かんざい‐にん(クヮンザイ‥)【管財人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他人の、特に破産財団、和議手続中債務者などの財産を管理する人。管財者。[初出の実例]「分散者の管財人と為り又は会社及び共有財産を管…
きょう‐じん【凶人・兇人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 凶悪な、また凶暴な人。わるもの。悪人。[初出の実例]「時に彼の里に一凶人有り」(出典:日本霊異記(810‐824)中)「不善人と居ときは悪…
きよう‐じん【器用人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 器用な人。才能、素質、技芸などにすぐれた人。物事の要領がいい人。器量人。器用者。[初出の実例]「名誉の器用人(キようじん)ぞ」(出典…
きょう‐ひと(キャウ‥)【京人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 都の人。京都の人。多く、優雅な人という気持をこめて用いる。[初出の実例]「そこなる女、きゃうひとをばめづらかにやおもひけん」(出典…
こさく‐にん【小作人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 地主の土地を契約により借り受け、小作料を払って耕作または養畜の事業を行なう農民。〔財政経済史料‐二・経済・農政・勧農法・文政一一…
ご‐にん【五人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の数五つ。[初出の実例]「ひだりみぎの五にんづつは〈略〉かみしもにゐあかれたり」(出典:天喜四年皇后宮寛子春秋歌合(1056)序)
こうさく‐じん【工作人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物や道具を作り、これを使用することに、他の動物とは違った人間の特色があるとする人間観。ホモファベル。
こうそ‐にん【控訴人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 控訴をした人。第一審の判決に不服で、上級裁判所に再審理を要求した人。この要求をすることのできる人は、民事訴訟では第一審の敗訴者、…
こうもう‐じん【紅毛人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 オランダ人。江戸時代、ポルトガル人、スペイン人を南蛮人と呼んだのと区別していった。のち、広く欧米人をいった。西洋人。[初出の実例]…
さく‐にん【作人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 田畑を耕作する人。農夫。百姓。〔日葡辞書(1603‐04)〕② 平安時代以後、荘園領主から土地の宛行(あてがい)をうけてこれを請作(うけさ…
こん‐じん【&JISEF73;人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 中国、周時代の官名 ) 王宮の門を守る人。刑人を任じた。閽者。〔布令字弁(1868‐72)〕〔周礼‐天官・閽人〕
ざいごう‐びと(ザイガウ‥)【在郷人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ざいごうもの(在郷者)[初出の実例]「いまだ年比は十六七なるが、角さへ入ぬ前髪、在郷人(ザイガウびと)にはつやある若衆」(出典:浮…
いんが‐にん(イングヮ‥)【因果人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 悪業の報いを受ける人。不幸なめぐり合わせを持つ者。因果者。[初出の実例]「ゐんぐは人ともごふ人共よふもよふも罪業をかさねたは」(出…
あずかり‐にん(あづかり‥)【預人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 他人から金銭、物品、土地などを預かっている人。預かり主。預かり手。あずかりうど。[初出の実例]「申刻著二麻津宿一、件所宰相中将領…
いせ‐びと【伊勢人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 伊勢国の人。伊勢者。[初出の実例]「伊勢人の浪の上漕ぐ小舟にもうきめは刈らでのらましものを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
いそう‐じん(イサウ‥)【異相人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 服装、習慣、性格などが普通と異なる人。変わり者。変人。[初出の実例]「あれはいさう人じゃ程に」(出典:虎明本狂言・麻生(室町末‐近世…
がく‐にん【学人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏道に参学し修行する者。また、一般に学問を修める人。[初出の実例]「得道明心の宗匠に、契心証会の学人あひしたがふて正伝すれば」(出…
アラビア‐じん【アラビア人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =アラブじん(━人)
あんない‐にん【案内人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =あんないしゃ(案内者)③[初出の実例]「方々へ出けるが、只目にかくるは此おや子、あん内人にしらせじと当はるより御奉公」(出典:浄…
おとない‐びと(おとなひ‥)【おとない人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 訪問する人。訪問客。[初出の実例]「おとなひ人の馬よりおりて、しばし松のもとに休むに」(出典:類従本貫之集(945頃)一)
およずれ‐びと(およづれ‥)【妖人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 妖(あや)しいことばで人を迷わせる人。
かた‐ひと【方人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中古、歌合(うたあわせ)などで、左右に分かれて争う場合、その一方を応援する人。また、一方に属する人。かたうど。[初出の実例]「歌読、…
かたらい‐びと(かたらひ‥)【語人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 語り合う相手。相談する人。頼みとする人。[初出の実例]「小侍従といふかたらひ人は、宮の御侍従の、乳母の女なりけり」(出典:源氏物語…