コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

有徳人 うとくにん

6件 の用語解説(有徳人の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

有徳人
うとくにん

有得人とも書き,富裕な人を指す。日本中世の鎌倉時代から史料に見えるもので,土倉・借上や酒屋などとして現れるが,他方で荘園の代官,地主的名主,商人,金融業者,貿易業者も相当するものが多い。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

うとく‐じん【有徳人】

富裕な人。金持ち。分限者(ぶげんしゃ)。うとくにん。
「もとより長は、海道一の―」〈浄・当流小栗判官

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

有徳人【うとくにん】

〈有得人〉とも記され,〈うとくじん〉とも読む。鎌倉時代後期から江戸時代まで用いられた語で,富裕な人を意味する。《沙石集(しゃせきしゅう)》の説話などから,領主・農民ではなく,凡下(ぼんげ)身分の借上(かしあげ)・土倉(どそう)・酒屋など,貨幣経済の進展の中で財を蓄えた商人・金融業者を指すことがわかる。
→関連項目有徳銭

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

うとくじん【有徳人】

富裕な人。金持ち。うとくにん。 「海道一の-/浄瑠璃・当流小栗判官」

うとくにん【有徳人】

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

有徳人
うとくにん

富裕な人のこと。「うとくじん」とも読み、有得人とも書く。有徳の徳は、資財、銭貨、米穀など動産的富をさす。有徳ということばが史料に現れるのは、鎌倉時代からであるが、富裕な人の呼称として定着するのは、室町時代である。当時は普通、有徳人といわれたのは、都市の土倉(どそう)と酒屋に代表される非農業的、非領主的な富裕者で、身分も凡下(ぼんげ)であった。彼らは、荘園(しょうえん)の代官、地主的名主、商人、金融業者、貿易業者など、貨幣経済とともに現れた階層で、商業や高利貸活動はもちろんのこと、幕府、諸大名、さらには公家(くげ)、寺社の財政にまで深く食い込み、また日明(にちみん)・日朝貿易を事実上掌握した。
 室町幕府はその経済的基礎である、直轄領に対する支配権が失われ、年貢が減少すると、有徳銭という名称で、彼らに課税した。有徳銭は、幕府の貴重な財源となり、初めは臨時の賦課であったものが、やがて恒久的な性格を帯びるようになった。[清水久夫]
『佐々木銀弥著『日本の歴史13・室町幕府』(1975・小学館)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

有徳人の関連キーワード有徳銭神徳徳人福人然うともどうとも徳仁港真刀徳次郎六条知家有徳人(有得人)

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

有徳人の関連情報