デジタル大辞泉
「方人」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かた‐うど【方人】
- 〘 名詞 〙 ( 「かたひと」の変化した語 )
- ① =かたひと(方人)
- ② ( ━する ) 味方すること。ひいきをすること。また、味方。仲間。
- [初出の実例]「あひ思ひたらす人も、かたうとなどなからん人は、はえなき心地すれば」(出典:讚岐典侍(1108頃)下)
- 「あはや、此国にも平家のかたうどする人ありけりと、力付きぬ」(出典:平家物語(13C前)六)
かとうどかたうど【方人】
- 〘 名詞 〙 ( 「かどうど」とも )
- ① =かたうど(方人)
- ② ( ━する ) 片方に加担すること。一方に味方すること。
- [初出の実例]「是も志意をよろこばしめ、命をやしなうのみちなりと随意の荷担人(カドウド)して放言なをやまず」(出典:洒落本・跖婦人伝(1753))
かた‐ひと【方人】
- 〘 名詞 〙 中古、歌合(うたあわせ)などで、左右に分かれて争う場合、その一方を応援する人。また、一方に属する人。かたうど。
- [初出の実例]「歌読、是則・貫之、かたひと、兼覧(かねみ)の大君・きよみちの朝臣」(出典:二十巻本延喜十三年亭子院歌合(913))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「方人」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の方人の言及
【歌合】より
…また当座歌合,兼日歌合,撰歌合,時代不同歌合,自歌合,擬人歌合など,歌人関与のあり方を規準として区分することもあって,歌合の分類は多岐複雑である。 またその構成は,人的構成にのみ限っていうと,王朝晴儀の典型的な歌合にあっては,方人(かたうど)(左右の競技者),念人(おもいびと)(左右の応援者),方人の頭(とう)(左右の指導者),読師(とくし)(左右に属し,各番の歌を順次講師に渡す者),講師(こうじ)(左右に属し,各番の歌を朗読する者),員刺(かずさし)(左右に属し,勝点を数える少年),歌人(うたよみ)(和歌の作者),判者(はんじや)(左右の歌の優劣を判定する者。当代歌壇の権威者または地位の高い者が任じる)などのほか,主催者や和歌の清書人,歌題の撰者などが含まれる。…
※「方人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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