ごう‐ざんぜ〔ガウ‐〕【降三世】
- デジタル大辞泉
- 「降三世明王」の略。
ごう‐ざんぜ(ガウ‥)【降三世】
- 精選版 日本国語大辞典
- 「ごうざんぜみょうおう(降三世明王)」の略。〔大日経疏‐一〇〕
ごうざんぜ‐ほう〔ガウザンゼホフ〕【▽降三世法】
- デジタル大辞泉
- 密教で、降三世明王を本尊とし、悪人を降伏ごうぶくさせるために行う修法。
ぐんだりやしゃ‐みょうおう(‥ミャウワウ)【軍荼利夜叉明王】
- 精選版 日本国語大辞典
- =ぐんだりみょうおう(軍荼利明王)[初出の実例]「東方に降三世明王、南方に軍荼利夜叉明王」(出典:謡曲・道成寺(1516頃))
こんごう‐さく〔コンガウ‐〕【金剛索】
- デジタル大辞泉
- 不動明王や降三世明王などが左手に持っている綱。衆生しゅじょうをとらえて済度さいどすることを象徴する。
こんごう‐さく(コンガウ‥)【金剛索】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。羂索(けんさく)の一種。不動明王、降三世明王などの左手に持つ索。教化し難い衆生をとらえて済度することを象徴する。
降三世明王 (ごうざんぜみょうおう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- サンスクリット名Trailokyavijaya。五大明王の一尊で,東方阿閦(あしゆく)如来の忿怒身とも,金剛薩埵(さつた)の変身したものとも説かれる。形像…
降三世明王 ごうさんぜみょうおう Trilokavi-jaya
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 明王の一つ。大自在天 (シバ神) がみずからを三世界の主と称して毘盧遮那仏の教令に従おうとしないので,毘盧遮那仏の命を受けて金剛手菩薩が忿怒身…
ごうざんぜ‐みょうおう〔ガウザンゼミヤウワウ〕【降三世明王】
- デジタル大辞泉
- 《〈梵〉Trailokyavijaya Vajrhūṃkaraの訳》五大明王の一。東方に位し、3世にわたる三毒を降伏ごうぶくさせるところからこの名がある。像は普通三眼…
降三世明王 ごうざんぜみょうおう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 五大明王の一尊で、東方に配置される。サンスクリット語のトライロークヤビジャヤTrailokyavijayaの意訳。貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)の三毒を降伏(…
ごうざんぜ‐みょうおう(ガウザンゼミャウワウ)【降三世明王】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( [梵語] Trailokya-vijaya Vajrahūṃkara の訳語 ) 仏語。五大明王、または八大明王の一つ。東方に配される。阿閦如来(あしゅくにょらい)の化身。貪…
降三世明王 (ごうざんぜみょうおう)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 密教の明王。阿閦(あしゅく)如来の化身として,貪(とん),瞋(じん),痴(ち)の三毒をおさえしずめる。三面または四面八臂(はっぴ)の忿怒(ふんぬ)相で,大…
尊勝曼荼羅 そんしょうまんだら
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 滅罪,延命,出産,祈雨などの息災増益のための尊勝法の本尊として用いられる曼荼羅。遺品としては,善無畏訳の『尊勝軌』によって大円内の中央に金…
ごだん‐ほう(‥ホフ)【五壇法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。五大明王を勧請して同時に修する密教修法。中央に不動明王、東壇に降三世明王、南壇に軍吒利明王、西壇に大威徳明王、北壇に金剛夜…
正音寺しようおんじ
- 日本歴史地名大系
- 岩手県:紫波郡紫波町遠山村正音寺[現]紫波町遠山 上小深田遠山(とおやま)の北東部丘陵麓に位置。法広山と号し曹洞宗。本尊は釈迦如来。「邦内郷…
明通寺 (みょうつうじ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 福井県小浜市にある真言宗御室派の寺。山号は棡(ゆずり)山。平安時代初期,坂上田村麻呂の開創と伝える。平安末期から鎌倉初期にかけて国衙の祈禱…
五大明王 ごだいみょうおう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 不動明王を中央として、東西南北におのおの降三世(ごうざんぜ)・軍荼利(ぐんだり)・大威徳(だいいとく)・金剛夜叉(こんごうやしゃ)の四大明王を配置…
はち‐だいみょうおう〔‐ダイミヤウワウ〕【八大明王】
- デジタル大辞泉
- 八方守護をつかさどる8体の明王。八大菩薩ぼさつの変現。五大明王の不動・降三世ごうざんぜ・軍荼利ぐんだり・大威徳・金剛夜叉こんごうやしゃに、穢…
ごだい‐みょうおう(‥ミャウワウ)【五大明王】
- 精選版 日本国語大辞典
- 仏語。不動明王を中心に降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉の四明王を東南西北に配するもの。また、五大力菩薩との関係を生じ、降三世を金剛手、軍荼…
ご‐だいみょうおう〔‐ダイミヤウワウ〕【五大明王】
- デジタル大辞泉
- 密教の明王のうち、不動・降三世ごうざんぜ・軍荼利ぐんだり・大威徳・金剛夜叉こんごうやしゃの五明王。五力ごりき明王。五大尊。
ピマーイ寺院 (ピマーイじいん)
- 改訂新版 世界大百科事典
- タイ中東部,バンコクの北東270kmのピマーイPhimaiにあるクメール寺院の遺跡。〈タイのアンコール・ワット〉と俗称される。アンコール朝の11世紀,ス…
明王 (みょうおう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 明呪(みようしゆ)の中の王(最も優れているもの)との意味で,真言(しんごん)の別称として用いられるが,一般には仏像を大別したとき如来・菩薩…
ぐんだり【軍荼利】
- 精選版 日本国語大辞典
- 「ぐんだりみょうおう(軍荼利明王)」の略。[初出の実例]「仏を見奉れば、降三世・軍陀利は立ち給へり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)玉のうてな)
ごうぶく‐ほう(ガウブクホフ)【降伏法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。真言密教で、不動、降三世など怒りの相を表わす五大明王を本尊として、怨敵、悪霊などを降伏させるために行なう修法。調伏法。
古園石仏ふるぞのせきぶつ
- 日本歴史地名大系
- 大分県:臼杵市深田村臼杵磨崖仏古園石仏山王山石仏の裏山斜面の小高い台地上にある。臼杵磨崖仏群中最も規模が大きく、横幅約二〇メートルの浅い龕…
ちょうぶく‐ほう〔テウブクホフ〕【調伏法】
- デジタル大辞泉
- 密教で、怨敵おんてき・悪魔などを調伏する修法。不動・降三世ごうざんぜ・軍荼利ぐんだり・金剛夜叉こんごうやしゃ明王など忿怒ふんぬの相を表すも…
降世 jiàngshì
- 中日辞典 第3版
- ⇀jiàngshēng【降生】
明王【みょうおう】
- 百科事典マイペディア
- 仏像のうちで如来,菩薩(ぼさつ)の次に来る分類名。非常に強い力をもち,忿怒(ふんぬ)の形相で悪を打ち砕く姿が多い。愛染明王,不動明王,孔雀明王…
ナーランダ遺跡 ナーランダいせき Nālandā
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- インド北東部,ビハール州中部のビハールシャリーフ南西にある仏教遺跡。ナーランダの歴史は仏教の開祖である釈迦とジャイナ教の開祖であるマハービ…
こう‐せい(カウ‥)【降世】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 後の世。くだれる世。[初出の実例]「降世に至り名分全く泯没し」(出典:開化評林(1875)〈岡部啓五郎編〉明治六年)② =こうしょう(降…
ちょうぶく‐ほう(テウブクホフ)【調伏法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。五種修法・四種修法などの一つ。不動・降三世・軍荼利・金剛夜叉など怒りの相を表わす明王を本尊として、怨敵・悪霊などを調伏する…
ごうざんぜ‐ほう(ガウザンゼホフ)【降三世法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。降三世を本尊とし、降伏(ごうぶく)のために修する密教の修法の一つ。
ごうざんぜえ【降三世会】
- 改訂新版 世界大百科事典
く‐え〔‐ヱ〕【九会】
- デジタル大辞泉
- 仏語。真言密教で、金剛界について説かれる曼荼羅まんだらの総称。成身じょうじん会・三昧耶さんまや会・微細みさい会・供養会・四印会・一印会・理…
徳善院とくぜんいん
- 日本歴史地名大系
- 佐賀県:佐賀市嘉瀬郷有重村徳善院[現]佐賀市嘉瀬町大字中原字徳善本庄江(ほんじようえ)の西にあり、堀に囲まれている。山号は宝樹山。真言宗御…
密教美術 みっきょうびじゅつ
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 密教に関する仏教美術の総称平安初期から密教寺院で発達した。修法の本尊としての絵画・彫刻や,荘厳な法具がつくられた。画像は特に重要視され儀軌 …
はちだい‐みょうおう(‥ミャウワウ)【八大明王】
- 精選版 日本国語大辞典
- 仏語。八方守護をつかさどる八体の明王で、八大菩薩の変現したもの。降三世(金剛手菩薩)・大威徳(妙吉祥菩薩)・大笑(虚空蔵菩薩)・大輪(慈氏…
五大明王 ごだいみょうおう
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 五大尊明王とも。五大明王の名称とその方角は,中央は不動明王,東方は降三世(ごうざんぜ)明王,南方は軍荼利(ぐんだり)明王,西方は大威徳(だいいと…
めい‐おう(‥ワウ)【明王】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 すぐれてかしこい王。聰明な君主。みょうおう。[初出の実例]「無為無事明王代、九月九日嘉節朝」(出典:菅家文草(900頃)二・重陽日、侍…
五大尊法 (ごだいそんほう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 息災,増益,調伏を祈る密教の修法の一つ。五大尊は不動,降三世(ごうざんぜ),軍荼利(ぐんだり),大威徳,金剛夜叉の五大明王のことで,天台密…
めい‐おう〔‐ワウ〕【明王】
- デジタル大辞泉
- すぐれた、かしこい王。明君。
こんごうかい‐まんだら(コンガウ‥)【金剛界曼荼羅】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。両界曼荼羅の一つ。胎蔵界曼荼羅と対(つい)。金剛頂経の説に基づいて金剛界を図示したもの。成身会(羯磨会(こんまえ))、三昧耶(…
みょう‐おう〔ミヤウワウ〕【明王】
- デジタル大辞泉
- 1 大日如来の命を奉じ、怒りの相を表し、悪魔を降伏ごうぶくして仏法を守護する諸尊。五大明王など。特に、不動明王をさす。2 智慧の王、すなわち…
みょう‐おう(ミャウワウ)【明王】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙① ( [梵語] vidyā-rāja の訳 ) 仏語。(イ) 真言のなかでもっともすぐれたもの。真言のなかの王。〔菩提場所説一字頂輪王経‐五〕(ロ)…
明王 みょうおう Vidyā-rāja
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 呪文の王者の意味をもつ,もろもろの悪魔を調伏し,仏法を守る守護神。大日如来の化現の一つとされ,教化しがたい衆生を折伏して救済しようとするた…
明王 みょうおう
- 日中辞典 第3版
- 〈仏教〉明王míngwáng,不动明王Bùdòng míngwáng.
くえ‐まんだら(クヱ‥)【九会曼荼羅】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「会」は曼荼羅の意 ) 仏語。両部曼荼羅の一つ。金剛界曼荼羅のこと。金剛頂経に説かれる一二八の曼荼羅中、九つを選んで一枚の紙や布…
ふりみ‐ふらずみ【降降】
- 精選版 日本国語大辞典
- ⇒ふり(降)み降らずみ
ぐんだり‐みょうおう(‥ミャウワウ)【軍荼利明王】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 「軍荼利」は[梵語] kuṇḍalī の音訳。甘露の意 ) 仏語。密教でいう五大明王の一つで、南方に配される。その形像は、四面四臂、一面八臂など一定し…
さん‐せい【三世】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 親・子・孫の関係にある三つの世代。三代。〔文明本節用集(室町中)〕 〔礼記‐曲礼下〕② 同じ血統や同じ流派の祖または同名の法王や皇…