サラール(撒拉)族(読み)サラールぞく

百科事典マイペディア 「サラール(撒拉)族」の意味・わかりやすい解説

サラール(撒拉)族【サラールぞく】

中国,青海省南東部の黄河畔地域を中心に居住する民族言語ウイグル語ウズベク語に近い。祖先は元代にサマルカンド地方から移住したという伝承をもつ。自称サラール〉は〈剣を振るう者〉の意で,元・明代に軍事力に利用された。イスラム教を信仰し女性は一種ベールを被る。畑作農業主体園芸商業に従事する。約8万7000人(1990)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サラール(撒拉)族」の意味・わかりやすい解説

サラール(撒拉)族
サラールぞく
Sa-la

サラ族ともいう。中国青海省シュンホワサラール (循化撒拉) 族自治県を中心に居住する少数民族で,人口約8万 6000 (1990) 。イスラム影響を受けており,形質的にはコーカソイド特徴をもち,言語的にはチュルク語系の子孫で,青海省には明代に入り込んだと考えられている。

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