ビゴンジャーリ(英語表記)Bigongiari, Piero

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビゴンジャーリ」の意味・わかりやすい解説

ビゴンジャーリ
Bigongiari, Piero

[生]1914.10.15. ナバッキオ
[没]1997.10.7. フィレンツェ
イタリア詩人批評家ウンガレッティモンターレクァジーモドの後を継ぐエルメティズモ後期の詩人。批評家としては詩語をめぐって,純粋詩系譜を論じたものが多い。主著バビロニアの娘』 La figlia di Babilonia (1942) ,『20世紀イタリア詩』 Poesia italiana del Novecento (1960) ,『イタリア詩史断章』 Capitoli di una storia della poesia italiana (1968) ,『20世紀の散文』 Prosa per il Novecento (1970) ,『言語の象徴機能としての詩』 La poesia come funzione simbolica del linguaggio (1972) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビゴンジャーリ」の意味・わかりやすい解説

ビゴンジャーリ
びごんじゃーり
Piero Bigongiari
(1914―1997)

イタリアの批評家、詩人。フィレンツェ大学で近現代イタリア文学を講じ、エルメティズモの優れた理論家として、『イタリア詩の意味』(1952)、『レオパルディ』(1962)、『言語の象徴機能としての詩』(1972)などの評論を発表。また、人間と自然の関係回復や、風景と精神の照応を主題とする詩集『バビロニアの娘』(1942)、『ピストイア城壁』(1958)、晩年の詩集に『足跡の尽きるところ』(1997)などがある。

[川名公平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android