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イタリア第一次世界大戦後、イタリア詩の主流を占めた詩派。エルメティズモとは錬金術の意。フランスの象徴主義、とくにマラルメとバレリーの影響を強く受け、詩から歴史や政治などの非詩的要素を排除し、ことばの伝達機能を極限まで取り除いて、ことばが本来備えているイメージの喚起力を詩のなかに取り戻そうとする純粋詩を目ざした。1930年代にフィレンツェで発行された『フロンテスピーツィオ』『カンポ・ディ・マルテ』などの雑誌に拠(よ)って多くの詩人たちが登場した。とくに詩集『時間の感覚』(1933)でこの詩法を確立したウンガレッティや、クアジーモド、シニズガッリ、ルーツィが代表的詩人である。また、批評家ボーはこの詩派の理論的支柱となった。しかし第二次世界大戦後、ファシズムや戦争に対する消極的な姿勢が、過酷な抵抗運動を担った詩人や作家たちの厳しい批判を浴びるところとなった。
[川名公平]
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[20世紀のイタリア文学]
20世紀初頭のイタリア文学は,まず詩においては,G.カルドゥッチ,G.パスコリ,そしてG.ダンヌンツィオの3巨匠が絢爛たる伝統的修辞法の詩編を展開したあと,〈クレプスコラーリ(黄昏派)〉の詩人たちが低くつぶやくような詩を綴った。ついで〈未来派〉の極端な実験詩のあとをうけ,フランス象徴主義の影響を強く受けながら,〈エルメティズモ〉の詩人たちが輩出した。U.サーバ,G.ウンガレッティ,E.モンターレ,S.クアジモドの4人において,20世紀イタリア抒情詩は最高の水準に達したのである。…
※「エルメティズモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
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