モレホン(読み)Morejo´n,Pedro

朝日日本歴史人物事典 「モレホン」の解説

モレホン

没年:1639.12.11(1639.12.11)
生年:1562
イエズス会宣教師。スペインのメディナ・デル・カンポ生まれ。1578年イエズス会に入会。1586年帰路にある天正遣欧使節に同行し,リスボンから日本に向かう。天正18(1590)年,長崎到着オルガンティーノ後継者として京都布教。慶長19(1614)年の禁教令施行に際し,マトス神父と共にローマ派遣の日本管区代表になり,高山右近らとマニラに渡る。同地滞在中に右近の死に立ち会い,アビラ・ヒロンの『日本王国記』に詳細な注を付す。晩年は再び東洋に戻り,マカオで『日本殉教録』を執筆する。マカオで没す。<著作>佐久間正・野間一正訳『日本殉教録』正・続

(浅見雅一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「モレホン」の解説

モレホン Morejón, Pedro

1562-1639 スペインの宣教師。
イエズス会士。天正(てんしょう)遣欧使節の帰路にリスボンから同行し,天正18年(1590)長崎に到着。オルガンチノの後継者として京都で布教した。慶長19年(1614)禁教令により高山右近らとマニラにわたり,同地で右近の死にたちあった。1639年12月11日死去。77歳。メディナ-デル-カンポ出身。著作に「日本殉教録」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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