仲蔵狂乱(読み)ナカゾウキョウラン

デジタル大辞泉 「仲蔵狂乱」の意味・読み・例文・類語

なかぞうきょうらん〔なかザウキヤウラン〕【仲蔵狂乱】

松井今朝子時代小説歌舞伎役者中村仲蔵波乱生涯を描く。平成9年(1997)、第8回時代小説大賞を受賞、翌平成10年(1998)刊行

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改訂新版 世界大百科事典 「仲蔵狂乱」の意味・わかりやすい解説

仲蔵狂乱 (なかぞうきょうらん)

歌舞伎舞踊長唄。1784年(天明4)11月江戸桐座で,初世中村仲蔵の出羽郡司小野良実により初演本名題狂乱雲井袖(きようらんくもいのそで)》。作詞初世瀬川如皐,作曲初世杵屋正次郎,振付2世西川扇蔵顔見世狂言重重人重小町桜(じゆうにひとえこまちざくら)》の一番目大詰に作られ,小野小町の難を救うため,上使の前で偽の狂乱を見せる小町の父良実を舞踊化したもの。所作事の名人仲蔵が演じたところから《仲蔵狂乱》と呼ぶ。〈立役狂乱物〉(狂乱物)の一。曲の途中《七つ子》が含まれている。
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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「仲蔵狂乱」の解説

仲蔵狂乱
(通称)
なかぞう きょうらん

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
狂乱雲井袖
初演
天明4.11(江戸・桐座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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