朝日日本歴史人物事典 「千宗守(4代)」の解説
千宗守(4代)
生年:享保10(1725)
江戸中期の茶人。官休庵武者小路千家4代家元。幼名久之丞。堅叟,直斎と号した。嵯峨家より入り3代真伯宗守の養子となる。茶の湯の遊芸化の進行と,都市の茶の湯人口の増加に対応して,7代千宗左(如心斎)に協力し千家七事式を制定し,稽古を茶の湯の中心とする道を開いた。また自邸にも多人数が同時に稽古できるような15畳の広間(弘道庵)を築造するなど社中の拡充に努め,武者小路千家の中興とされている。好みものも多く,なかでも仙台藩内でとれる名取川の埋木を用いた香合は,とりわけ有名。<参考文献>『茶道の源流』全6巻
(熊倉功夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報