大師河原(読み)ダイシガワラ

デジタル大辞泉 「大師河原」の意味・読み・例文・類語

だいし‐がわら〔‐がはら〕【大師河原】

神奈川県川崎市川崎区の地名。また、大師町旧称。→大師

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精選版 日本国語大辞典 「大師河原」の意味・読み・例文・類語

だいしがわら ダイシがはら【大師河原】

[一] 神奈川県川崎市川崎区の地名。旧武蔵国橘樹(たちばな)大師河原村多摩川六郷川河口右岸にあたり、平間寺川崎大師)がある。
※仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)一「河崎の入口、左のかたへ一里ほどゆけば、大師河原(ダイシガハラ)といふ在所あり」
[二] 神奈川県川崎市川崎区、多摩川右岸の大師河原にある平間寺大師堂のこと。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「きのふ大師河原へ参(めへ)ったが、ヤ、遠いぞ遠いぞ。帰(けへ)りに羽田弁天へ廻って」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大師河原」の意味・わかりやすい解説

大師河原
だいしがわら

神奈川県川崎市川崎区北部の地区。旧大師河原村。京浜急行電鉄大師線が通じる。旧大師河原村(現、大師町)の一帯は多摩(たま)川右岸のデルタ末端地区で、平安時代以来土豪池上氏による開拓地域とされ、川崎大師(平間寺(へいけんじ))はそのころ平間兼乗(ひらまかねのり)の創建によるとされる。この一帯は江戸後期には砂糖と塩の特産で知られていた。京浜工業地帯の中心地域であったが、重厚長大産業の衰退に伴い、2002年(平成14)隣接する殿町とともに「川崎殿町・大師河原地域」が都市再生緊急整備地域に、さらに一部地区が2012年特定都市再生緊急整備地域に指定された。

[浅香幸雄]

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