コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

京浜工業地帯 けいひんこうぎょうちたい

6件 の用語解説(京浜工業地帯の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

京浜工業地帯
けいひんこうぎょうちたい

東京都,川崎市,横浜市を中心とした日本最大の工業地域。狭義には東京湾西岸の東京都区部,川崎市,横浜市一帯をさすが,一般には北は上尾市,南は横須賀市,西は八王子市,南西は平塚市に及ぶ地域をさす。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

けいひん‐こうぎょうちたい〔‐コウゲフチタイ〕【京浜工業地帯】

東京川崎横浜を中核として関東地方南部に広がる工業地帯。日本四大工業地帯の第一。金属・機械・化学工業が中心。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

京浜工業地帯【けいひんこうぎょうちたい】

東京,川崎,横浜を中核として東京湾岸から内陸に広がる日本最大の工業地帯。広義には東部の京葉工業地域神奈川県西部の内陸部,武蔵野地区,埼玉県南部の工業地域も含む。
→関連項目磯子[区]大田[区]神奈川[県]神奈川[区]川崎[市]川崎[区]品川[区]鶴見[区]東京[都]港[区]横浜[市]横浜港

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

けいひんこうぎょうちたい【京浜工業地帯】

東京を中心とする日本最大の工業地帯。1960年ころまで東京から川崎,横浜に至る一帯に限られていた工業地域は,その後内陸部に拡大し,その範囲は現在東京都心から半径約50km,行政上は東京,神奈川,埼玉,千葉など1都4県に及んでいる。明治政府の殖産興業政策によって工場が全国各地に建てられたが,この地域は東京,横浜を中心として海上および河川交通,鉄道の便がよかったこと,海岸部の地価が安かったこと,労働力が得やすかったことなどが要因となって大きく発展した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

けいひんこうぎょうちたい【京浜工業地帯】

東京・川崎・横浜を中心として東京湾西岸から内陸部に連なる日本最大の工業地帯。重化学・機械工業を中心とする。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

京浜工業地帯
けいひんこうぎょうちたい

東京、川崎、横浜を中心として東京湾西岸の臨海地域から内陸部に広がる四大工業地帯の一つで、日本最大の工業地帯。一般には東京湾西岸から東は松戸、柏(かしわ)、北はさいたま、上尾(あげお)、西は昭島(あきしま)、八王子、相模原(さがみはら)、南は藤沢、平塚、秦野(はだの)の各市に及ぶ範囲をいう。しかし、第二次世界大戦後は経済の高度成長に伴い、工場の分散が著しく、また新しく東京湾北東岸の京葉工業地域が成立、発展することによって、範囲は拡大し、広義には、京葉工業地域も包含してよばれ、県単位では東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県を含み、南関東を範囲とする。[沢田 清]

歴史

江戸時代、人口100万を超える江戸は、この巨大な消費人口を背景として、手工業による日用雑貨的な消費財が生産された。これらの生産技術をもつ労働者と問屋による資本蓄積、巨大な市場などが近代工業発展の素地となった。明治になり政府は富国強兵、殖産興業のもとに、移植された近代工業の先駆として、多くの官営工場を設立した。機械製作を目的とした赤羽工作分局、窯業の深川工作分局(セメントと白れんが製造)、品川の硝子(ガラス)製造所、千住製絨所(せんじゅせいじゅうしょ)、王子の抄紙部などの近代工業が、水陸の便がよく、地価の安い所に立地した。その後、私的企業の育成のため、1880年(明治13)官営工場の多くを民間に払い下げる方針をとった。一方、日用雑貨の生産は従来の繊維製品や金属製品に加え、マッチ、せっけん、ゴム製品、セルロイドなどが近代工場として城東地区を中心に発展していった。
 日清(にっしん)、日露の戦争を機として需要は増大し、工業の集中によって工業地域が形成されるに至った。東京から新しい用地を求め、明治末、浅野総一郎の計画、大正初期の着工による川崎―横浜間の臨海工業地域の造成が始められた。埋立地造成は昭和初期まで続くが、巨大工場群の立地が相次いだ。満州事変を契機として軍需関係の機械工業が城南地区および城北地区にとくに発展した。さらに集中による危険を避けて、疎開の形をとって内陸部へと拡大していった。こうして阪神工業地帯に比して明治末期には約2分の1の生産額にすぎなかった京浜は、1940年(昭和15)阪神を追い越し第1位となった。
 第二次世界大戦後、首都東京の発展は著しく、巨大な市場を形成、阪神の相対的地位の低下により、京浜工業地帯の復興、発展はとくに目覚ましくなった。そして工業の過集中に伴う公害の発生や立地条件の悪化に対し、政府は首都圏整備計画をたて、工業地帯周辺の工業化を進めることとした。かつての桑畑が工業用地に変化した相模原市は、その工業衛星都市の最初である。一方、素材(鉄鋼・石油化学)の供給地として京葉工業地域が形成され、現在にみるような広範囲の工業地帯となった。[沢田 清]

工業の特色

(1)京浜工業地帯を東京都、神奈川県の範囲とした場合、全国における工業出荷額に占める比率は約20%で全国第1位を占める。最近、20%以下となったが、それは東京からの工場の分散のためで、範囲を広く(南関東)とれば25%以上を占める。(2)業種別には機械工業が45%(1981)を占め、とくに自動車、カメラ、時計、電機製品など耐久消費財の生産が多い。なかでも精密機械は全国の3分の1以上の生産を占める。(3)首都東京を反映し、出版・印刷と流行品の皮革製品の全国に占める比率(おのおの52%、36%)が高く、首都工業の特色を示す。(4)繊維工業の占める比率は2%以下で、四大工業地帯でもっとも低い。(5)臨海の巨大工場を除けば、耐久消費財を生産する親工場資本か、日用消費財を生産する問屋資本のもとで、下請け、部品、関連の中小工場の地域集団を形成している。[沢田 清]

各工業地区の特色

東京は出版・印刷を主とする中央部、機械工業の比率の高い城北と城南、各種工業の江東の4地区に分かれる。川崎は全国第3位、横浜は第4位の工業生産額を誇る工業都市で、臨海の鉄鋼、石油化学、造船など巨大工場地区と内陸の機械工業を主とする地区に分かれる。素材工業の臨海の京葉工業地域を除く周辺の地域も機械工業を主としている。[沢田 清]

公害問題

工業の集中する既成工業地域では、工業の過集中によって大気汚染、水質汚濁、地盤沈下、騒音など公害を引き起こして生活環境が破壊されている。とくに臨海地域では「川崎ぜんそく」「千葉ぜんそく」など気管支の障害を引き起こした。1970年代からの経済の安定成長期において生産第一主義の反省がなされ、公害に対して積極的な対策を講じている。石油化学コンビナートの脱硫装置、川崎での新鋭製鉄所建設による沖合いへの移転、地下水の過剰くみ上げ禁止、下水道整備による排水規制、東京での大工場の移転とその跡地の再開発などは、その対策の例である。[沢田 清]
『隅谷三喜男編『京浜工業地帯』(1964・東洋経済新報社) ▽神奈川県立川崎図書館編『京浜工業地帯』全4巻(1961~1964・川崎市) ▽『京浜工業地帯』(1972・神奈川新聞社) ▽二日市壮編『京浜工業地帯』(1977・泰流社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の京浜工業地帯の言及

【工業地域】より

…三大工業地帯はいずれも大都市地域であるが,そのうち,京浜の規模が最大である。京浜工業地帯は東京の中心部から約40kmの範囲で,東京,神奈川,埼玉,千葉の1都3県に及ぶ。その全国的地位は,大正期まで阪神に比べかなり低かったが,昭和10年代の軍拡期に軍・官需に支えられて目ざましい伸びを示し,阪神を抜いて最大の工業地域となった。…

※「京浜工業地帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

京浜工業地帯の関連キーワード工業地帯中京工業地帯京葉工業地帯東海名古屋工業地帯臨海工業地帯УралДонецькカトビツェマース[川]

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

京浜工業地帯の関連情報