精選版 日本国語大辞典 「皹・皸」の意味・読み・例文・類語
あか‐ぎれ【皹・皸】
あ‐かがり【皹・皸】
[1] 〘名〙 あかぎれ。《季・冬》
※神楽歌(9C後)早歌「〈本〉安加加利(アカカリ)踏むな後(しり)なる子」
※平家(13C前)八「夏も冬も手足におほきなるあかがりひまなくわれければ」
[2] 狂言。各流。主が、太郎冠者に自分を背負って川を渡るように命じるが、冠者はあかぎれを理由に断わるので、主は、逆に冠者を背負って渡り、川の中で振り落とす。
ひび【皹・皸】
〘名〙 (「ひみ(皹)」の変化した語。「ひひ」とも) 冬、皮膚が荒れてできる細かい裂け目。寒冷の刺激、汗腺の機能低下、ビタミンの欠乏、そのほかの体質的なものなどが原因。皮膚は乾燥して赤くなり、かゆみ、痛みなどが強い。ひびき。ひびり。《季・冬》
※虎明本狂言・皸(室町末‐近世初)「あかがりは恋の心にあらねどもひびにまさりてかなしかりけり」
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