荒崎(読み)あらさき

日本歴史地名大系 「荒崎」の解説

荒崎
あらさき

沖縄島最南端の岬。北緯二六度〇四分一四秒・東経一二七度四〇分四二秒。岬一帯は琉球石灰岩段丘で構成され、岬の西側は一〇―三五メートル、東側は一〇メートル以下の海食崖をなす。岬の前面サンゴ礁を欠くが、その周辺には幅の狭い干瀬のサンゴ礁がある。なお荒崎の地名はアラ神(海神)が上陸する崎(先)に由来するともいわれる。ホールの「朝鮮・琉球航海記」にみえるサウス・ポイントは、「この海岸は七〇フィートから八〇フィートもあろうかと思われる断崖で、波の浸食による大きな洞穴が無数にうがたれている」「島の最南端では比較的、サンゴ礁の危険は少なかった」という記述内容から、これまでいわれている喜屋武きやん岬ではなく荒崎であると思われる。

荒崎
あらさき

[現在地名]横須賀市長井町

長井ながい町西南の突出部で、この海岸の岩礁は白い頁岩と黒い凝灰岩の脈層が混じり、美しい模様を見せる。幕末海中に突出した独立丘に台場が設けられた。創設の年は明らかではないが、武蔵川越藩が相州海岸の防備の任にあった弘化三年(一八四六)には「百目筒 壱挺」が村に預けられ、台場番所としての施設はなかった(「相州備場人数武器書上」県史一〇)。同五年の彦根藩の相州備場武器人数書付(同書)には、村預けの大筒は一貫目筒一挺と三〇〇目筒一挺に増加している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典・日本の観光資源 「荒崎」の解説

荒崎

(神奈川県横須賀市)
かながわの景勝50選指定の観光名所。

荒崎

(山形県酒田市)
日本の渚・百選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の荒崎の言及

【高尾野[町]】より

…74年には内陸工業団地が完成し,農産加工,電子工業などの企業も進出している。荒崎地区は隣接の出水市,野田町とともにシベリアから渡来するナベヅル,マナヅルの渡来地として特別天然記念物に指定されている。鹿児島本線,国道3号線が通じる。…

※「荒崎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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