改訂新版 世界大百科事典 「韓滉」の意味・わかりやすい解説
韓滉 (かんこう)
Hán Huàng
生没年:722-787
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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中国、中唐の官僚。字(あざな)は太沖。玄宗朝の名臣韓休の子。父の蔭(おん)で出仕し、節度使に招かれて判官となって各地を歴任、のち中央に入って尚書右丞(うじょう)、戸部侍郎(こぶじろう)などに任じ、太暦年間(766~779)に国庫の蓄積に努め財務官僚として名をなしたが、ときに行きすぎて人民や官吏に被害が及んだ。のち蘇州(そしゅう)、潤州の刺史(しし)に出て江南の経営に励み、藩鎮の争乱の多い時代にあって、いざというときには天子をこの地に迎えられるよう築城や防備に力を入れた。また江淮(こうわい)から穀物を関中に転漕するにも功があった。貞元(785~804)初めに左僕射同平章事となり、晋(しん)国公に封ぜられ、没後、太傅(たいふ)を贈られた。書画に巧みで、『春秋通例』『天文事序議』の著がある。
[池田 温]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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