アジュマーン(英語表記)`Ajmān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アジュマーン」の意味・わかりやすい解説

アジュマーン
`Ajmān

アラブ首長国連邦を構成する最小の首長国。国の中心地域に首都アジュマーンが位置し,ペルシア湾にのぞむ。まわりをシャルジャ首長国に取巻かれているが,このほかオマーン半島部に飛び領土が2ヵ所ある。 19世紀にイギリスとの間に条約を締結し,休戦協定のもとでイギリスの保護下にあった。 1900年代の初頭においては,真珠貝漁とナツメヤシ栽培が唯一の経済活動であった。 1971年連邦の構成国として独立。経済的には連邦で最も貧しく,構成国のアブダビからの補助金があり,それによって首長の宮殿や,そのほかの建造物,港湾施設の改善が行われた。飛び領土のマナーマには軍事基地があり,マスフートには良質の大理石埋蔵が知られている。面積 250km2。人口7万 6000 (1991推計) 。

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