マナーマ(英語表記)Manama

デジタル大辞泉 「マナーマ」の意味・読み・例文・類語

マナーマ(Manama)

バーレーン王国首都バーレーン島北東岸に位置する。古くから海上交易および真珠採取の拠点として栄え、近代にはアラブ地域で最も早く石油採掘が始まった。近年中東を代表する国際金融センター一つとして発展

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精選版 日本国語大辞典 「マナーマ」の意味・読み・例文・類語

マナーマ

  1. ( Manāmah ) ペルシア湾西岸の島国、バーレーン国の首都。バーレーン島の北岸に位置する港湾都市

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マナーマ」の意味・わかりやすい解説

マナーマ
Manama

バーレーンの首都。正式名称はアルマナーマ Al-Manāmah。バーレーン島の東北端に位置する。イスラムの年代記のなかで最初に取り上げられたのは 1345年頃で,その後ポルトガル人 (1521) ,ペルシア人 (1602) に占領されたが,1783年から現在の首長ハリーファ家により統治されている。 1861年イギリスの保護国になったため,1901年以降イギリス官吏が常駐し,1946年にはイギリスのペルシア湾弁理公使公邸がイランから移転し,1971年独立して首都となるまでとどまった。国の総人口の約 40%が集中し,長らくペルシア湾北部の貿易中心で,真珠採取および漁業基地を兼ねた。 1932年の石油発見で,都市全体が近代化され,現在はバーレーンだけではなく,ペルシア湾の金融・商業中心地となっている。対岸にある都市ムハッラクとは長さ 2.5kmの堤道で連絡する。市内にある政府の火力発電所は市内だけでなく,ムハッラクなど国内全域に電力を供給している。人口 15万7000(2007推計)。

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改訂新版 世界大百科事典 「マナーマ」の意味・わかりやすい解説

マナーマ
al-Manāma

バーレーン国の首都。人口15万3000(2001)。バーレーン島の北東端にあり,国際空港のあるムハッラク島とは人工道路で結ばれている。古代からの貿易や真珠採取の中心地として栄え,インド洋交易に使用されたダウ船の造船なども発達した。長い間多くの人種が混住してきたが,とくに1973年の石油価格急騰以後外国人の出稼労働者が増え,81年現在で,非バーレーン人の占める比率が,全国的には32%であるのに,マナーマでは52%になっている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マナーマ」の意味・わかりやすい解説

マナーマ
まなーま
Manāmah

ペルシア湾西岸沿いの島国バーレーンの首都。バーレーン島北岸に位置する。アラビア語で「眠りの場所」の意。人口15万3395(2001)。この付近は古代から貿易港として知られ、真珠採取の中心地として栄えてきた。現在はペルシア湾地域における金融業の一大センターとして発展している。日本からも多数の銀行、証券会社が進出している。インド人、イラン人などの出稼ぎ労働者が多い。スンニー派ばかりでなくシーア派イスラム教徒が多いのも特徴である。

[高橋和夫]

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百科事典マイペディア 「マナーマ」の意味・わかりやすい解説

マナーマ

バーレーンの首都。ペルシア湾内,バーレーン島北部にある。行政の中心で,空港のあるムハッラク島には人工堤の自動車道路が通じている。石油の発見までは漁業と真珠採取が主生業で,真珠コンクールは有名であった。付近でデーツ,果実が栽培される。17万6909人(2006)。
→関連項目バーレーン

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