アセチルサリチル酸(読み)アセチルサリチルサン

デジタル大辞泉 「アセチルサリチル酸」の意味・読み・例文・類語

アセチルサリチル‐さん【アセチルサリチル酸】

acetylsalicylic acidサリチル酸無水酢酸アセチル化して得られる白色針状結晶。水に溶けにくい。解熱鎮痛剤として用いる。アスピリンともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「アセチルサリチル酸」の意味・読み・例文・類語

アセチルサリチル‐さん【アセチルサリチル酸】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] acetylsalicylic acid [ドイツ語] Acetylsalicylsäure の訳語 ) サリチル酸を無水酢酸でアセチル化して得られる解熱鎮痛薬。一八九九年、ドイツ、バイエル社がアスピリンの商標名で売り出した。白色で無臭板状または針状の結晶性粉末。

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栄養・生化学辞典 「アセチルサリチル酸」の解説

アセチルサリチル酸

 C9H8O4 (mw180.16).

 アスピリンともいう.解熱剤抗炎症剤として広く用いられている薬品で,プロスタグランジン生合成経路の酵素であるシクロオキシゲナーゼをアセチル化して活性を失わせる作用シクロオキシゲナーゼ阻害剤としての作用)があり,薬効はこれによるとされている.血小板凝集阻害作用もあり,血栓生成阻止の目的にも使われる.

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デジタル大辞泉プラス 「アセチルサリチル酸」の解説

アセチルサリチル酸

薬に含まれる成分ひとつ鎮痛・解熱作用があり、かぜ薬鎮痛薬などに含有。ドイツ、バイエル社の商標「アスピリン」が知られる。

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百科事典マイペディア 「アセチルサリチル酸」の意味・わかりやすい解説

アセチルサリチル酸【アセチルサリチルさん】

アスピリン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アセチルサリチル酸」の意味・わかりやすい解説

アセチルサリチル酸
アセチルサリチルさん

「アスピリン」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のアセチルサリチル酸の言及

【アスピリン】より

アセチルサリチル酸の別名で,サリチル酸の酢酸エステル。1899年ドレーザーDreserによって導入された古い医薬であるが,今日でも緩和な作用ながら抗炎症・解熱・鎮痛などの作用にもとづいて広く使用されている。…

【サリチル酸】より

…たとえば,メチルエステルであるサリチル酸メチルmethyl salicylate(融点-0.8℃,沸点223.3℃)は,歯磨きやガム,アイスクリームなど食品用フレーバーとしてのほか,皮膚を刺激することにより逆に深部組織の炎症を和らげる目的で,消炎剤(サロメチールはこの商品名)として用いられる。また,無水酢酸を用いてアセチル化して得られるアセチルサリチル酸acetylsalicylic acid(白色の結晶,融点135℃)は,解熱鎮痛剤(アスピリンはこのドイツのバイエル社の商品名)として著名である。【村井 真二】【鶴藤 丞】。…

※「アセチルサリチル酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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