アフワーズ(読み)あふわーず(英語表記)Ahwāz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフワーズ」の意味・わかりやすい解説

アフワーズ
Ahvāz

イラン南西部,フージスターン州の州都アバダン北 130km,カールーン川にのぞむ低い砂岩層の丘陵群中に位置する。かつて栄えた古い都市の遺跡とほぼ同じ地に建てられている。 19世紀末以後,格子状の街並みに造られた新しい居住地バンダレ・ナーセル左岸に発達し,汽船が投錨する。行政機関や鉄道の中央駅のある新市街は右岸に発達し,工場,商店および製油所の労働者の住居などが旧市街の北部に建てられた。イラン縦断鉄道の2支線の接続点で,南方のクーニンシャハル (ホラムシャフル) ,アバダンや油田地帯とは道路で,首都テヘランとは空路で結ばれている。フージスターン開発計画によって市の工業化が進められた。人口 72万 4653 (1991) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフワーズ」の意味・わかりやすい解説

アフワーズ
あふわーず
Ahwāz

イラン南西部、フーゼスターン州の州都。アハバーズともいう。カールーン川河畔に位置し、人口80万4980(1996)、118万4788(2016センサス)。古代スシアナ地方の交通の要衝で、とくにササン朝時代、カールーン川にダムが建設されてから発展した。12~13世紀にはアラブ支配下で、砂糖、絹、米の集散地であった。現在はイラン縦貫鉄道の重要拠点で、また内陸部の油田と石油積出し港を結ぶパイプラインが通じる石油産業の中心都市である。

[香川優子]

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