イラン南部,カールーン川の下流に位置し,産油地帯であるフージスターン州の州都。ペルシア語ではアフバーズAhvāz。人口94万9054(2003)。アケメネス朝時代からの交通の要衝で,ウマイヤ朝,アッバース朝時代には,砂糖の生産で大いに繁栄した。その後ダムの倒壊などで衰退に向かい,20世紀になって石油産業とともに再興され,1926年レザー・シャーが州都と定め,38年イラン縦貫鉄道で南北の主要都市と結ばれるようになり,これが市発展の基となった。70年代初めに旧財閥シャハリヤール・グループが,製鉄関連企業8社を設立した。市東部には石油パイプラインも通り,重要な工業都市となっている。
執筆者:加納 弘勝
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ザーグロス山脈の山麓部には北西~南東方向の長大な背斜系列が存在し,大小多数の油田が分布しており,フージスターン油田群と総称される。アフワーズ(究極可採埋蔵量150億バレル,世界第11位),マールーンMārūn(144億バレル,14位),ガッチサーラーン(150億バレル,11位),アーガー・ジャーリーĀghā Jārī(140億バレル,15位)は代表的な巨大油田である。ガッチサーラーン油田は1927年に発見されたが,生産開始は40年で,パイプラインでカーグ島へ送油される。…
※「アフワーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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