改訂新版 世界大百科事典 「アルコス」の意味・わかりやすい解説 アルコスRené Arcos生没年:1881-1959 フランスの詩人,小説家。1903年の処女詩集《本質的な魂》以来一貫してヒューマニズムの立場をつらぬいた。06年,デュアメル,ビルドラックらとパリ郊外クレテイユにユートピア〈僧院〉を創設し,仲間と自給自足の共同生活を送り,いわゆる〈アベイ派〉を形成した。第1次世界大戦に際しては反戦的姿勢を崩すことなく,18年詩集《他人の血》を上梓し,戦後は左翼に属し,ロマン・ロランらとともに22年雑誌《ウーロープ》を創刊し,40年の休刊までその主幹の地位にとどまった。ほかに小説《他人》(1926)などがある。執筆者:渡辺 一民 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルコス」の意味・わかりやすい解説 アルコスあるこすReńe Arcos(1881―1959) フランスの詩人。1901年処女詩集『本質的な魂』を発表。1906年デュアメル、ビルドラック、ジュール・ロマンとアベイ派を創設し、詩集『他人の血』(1916)などによってヒューマニズムを歌う。1923年ロマン・ロランに協力して『ウーロップ』誌を創刊。詩集のほか、小説『兵営』(1921)や、評論『ロマン・ロラン』(1950)などの作者として名高い。[窪田般彌][参照項目] | ロマン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルコス」の意味・わかりやすい解説 アルコスArcos, René [生]1881[没]1959フランスの詩人,小説家。アベイ派の一人。第1次世界大戦後は J.ゲーノらと雑誌『ウーロップ』 Europeを主宰。主著,詩集『本質的な魂』L'Âme essentielle (1903) ,『他人の血』 Le Sang des Autres (19) ,小説『兵営』 Caserne (21) ,『泉から』 De Source (48) など。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by