アルザマス(読み)あるざます(英語表記)Арзамас/Arzamas

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルザマス」の意味・わかりやすい解説

アルザマス
あるざます
Арзамас/Arzamas

ロシアのペテルブルグ(現、サンクト・ペテルブルグ)にあった文学サークル。1815年創立。名称はボルガ川上流に近い地方都市の名に由来する。軽快、典雅なフランス語法の導入によって、当時の貴族階級の会話体に近い新しい文語の創造を目ざしたカラムジンの支持者、ジュコフスキービャーゼムスキーバーチュシコフ、アレクサンドル・プーシキン、ワシーリー・プーシキン(前者叔父)などが主要なメンバー。ときどき会合しては、反カラムジン派のデルジャービンシシコフを中心とする『ロシア語愛好者談話会』(1911~1916)の文学者たちをからかったパロディーエピグラムを朗読するのが彼らのおもな活動であった。1818年解散。

木村彰一

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルザマス」の意味・わかりやすい解説

アルザマス
Arzamas

ロシア西部,ニジェゴロド州の都市。州都ニジニーノブゴロドの南約 100km,オカ川支流テシャ川に臨む。1578年に成立,1779年郡都となり,1802~62年にロシア最初の郡立絵画学校があったことで知られる。農業機械製靴食品などの工業が行なわれる。教育大学がある。鉄道分岐点で,ニジニーノブゴロド,モスクワペンザカザンと連絡。人口 10万6367(2010)。

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