ヒガンバナ科(APG分類:ユリズイセン科)の球根草。南アメリカ原産。ユリズイセンともいう。鉛筆大の細長い肉質の塊茎を数十本つけるものや、地下茎を出してその先に新球をつける性質のものもあり、種類が多い。秋植えですぐ出葉し、細長くよじれながら出てくる。花茎は早春に伸長、6月に0.7~1メートルとなり、先端に、径2~3センチメートルの筒状の花を10個ほど散形状につける。切り花、花壇用によくつくられる。キバナユリズイセンA. aurantiaca、オレンジキング、リグツハイブリダA. ligtu Hy.などがよくつくられる。近年は種間雑種などによる優秀な園芸品種がヨーロッパから導入され、濃赤、淡桃、黄、白、複色など、色彩も豊富で、優秀な品種がある。これらの園芸品種は夏季休眠せず、四季咲きとなる性質をもつ品種もあり、寒冷地ではよくできるが、暖地ではむずかしい。暖地での栽培種としては一季咲きのリグツハイブリダ、ドクターサルター、あるいは日本でこれらの系統から改良された品種が適する。これらは9月に定植すると地下茎を3~4本伸ばし、その先に新球をつくりながら開花するので、開花後に休眠させ分球して殖(ふ)やすこともできる。定植は日当りと排水のよい所がよい。
[魚躬詔一 2018年11月19日]
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