アーラープ

デジタル大辞泉 「アーラープ」の意味・読み・例文・類語

アーラープ(〈ヒンディー〉alap)

アーラーパナ」に同じ。

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百科事典マイペディア 「アーラープ」の意味・わかりやすい解説

アーラープ

ヒンドゥスターニー音楽(北インドの古典音楽)の用語音楽導入部で,楽曲に先立って演奏される,打楽器によるターラ拍節)を伴わない部分のこと。旋律を即興的に,一定ラーガ旋律型)として提示する旋律的表現の聞かせどころであり,表現階梯は声楽器楽とでは少し異なる。カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)ではアーラーパナ。
→関連項目カヤールドゥルパド

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改訂新版 世界大百科事典 「アーラープ」の意味・わかりやすい解説

アーラープ
ālāp[ヒンデイー]

ヒンドスターニー音楽(北インドの音楽)の用語。楽曲の前半部で,打楽器による拍子ターラ)を伴わない部分をいう。旋律を即興的に,一定の旋律型(ラーガ)として提示する旋律的表現の聞かせどころであり,表現階梯は声楽と器楽とでは少し異なる。たとえばシタールでは,旋律型の特徴を顕示する基本(スターイー),高声部への発展(アンタラー),リズムをとるジョール開放弦(チカーリー)をやたらと鳴らしながらメロディー浮彫にするジャーラーなどの部分によって進展する。
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