改訂新版 世界大百科事典
「ウァレリウスフラックス」の意味・わかりやすい解説
ウァレリウス・フラックス
Gaius Valerius Flaccus Balbus Setinus
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ウァレリウス・フラックス
Valerius Flaccus, Gaius
1世紀後半のローマの詩人。生涯についてはほとんど不明。現存する唯一の作品は,未完の叙事詩『アルゴナウティカ』 Argonautica (8巻) 。ギリシアのアポロニオス (ロドス) の同名の詩に基本的には従っているが,単なる模倣や翻案ではなく,新しいエピソードをはさんだり,主人公イアソンを優柔不断な弱い性格の男に仕立てたりして,独自性を出している。 15世紀に写本が発見されるまで完全に忘れられていた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のウァレリウスフラックスの言及
【アルゴナウティカ】より
…また,オルフェウス作として伝存するものもある。[ウァレリウス・フラックス]の叙事詩はアポロニオスを基にしているが,ヤーソン(イアソン)はよりりりしい英雄として,メデア(メデイア)はさらに清純な乙女として描かれている点に特徴がある。[アルゴナウタイ伝説]【高橋 通男】。…
【ラテン文学】より
…またそのほかの散文作家には,小説《[サテュリコン]》の作者ペトロニウス,百科全書《[博物誌]》の著者の大プリニウス,《書簡集》を残した雄弁家の小プリニウス,農学書を残したコルメラ,2世紀に入って,《[皇帝伝]》と《名士伝》を著した伝記作家スエトニウス,哲学者で小説《[黄金のろば](転身物語)》の作者アプレイウス,《アッティカ夜話》の著者ゲリウスなどがいる。 詩の分野ではセネカの悲劇のほかに,叙事詩ではルカヌスの《内乱(ファルサリア)》,シリウス・イタリクスの《プニカ》,ウァレリウス・フラックスの《アルゴナウティカ》,スタティウスの《テバイス》と《アキレイス》など,叙事詩以外ではマニリウスの教訓詩《天文譜》,ファエドルスの《寓話》,カルプルニウスCalpurniusの《牧歌》,マルティアリスの《エピグランマ》,それにペルシウスとユウェナリスそれぞれの《風刺詩》などがみられる。2世紀初頭に創作したユウェナリスのほかはすべて1世紀の詩人たちである。…
※「ウァレリウスフラックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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