ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィレム2世」の意味・わかりやすい解説
ウィレム2世[オランダ王]
ウィレムにせい[オランダおう]
Willem II
[没]1849.3.17. ティルブルフ
オランダ (ネーデルラント) 王 (在位 1840~49) 。ウィレム1世の長男。 1795年オランダ連邦共和国の崩壊により家族とともにイギリスに亡命。イギリスで軍事勤務に従いワーテルローの会戦に参加,1840年父の退位により即位し,危機に瀕した国家財政を再建した。 48年フランスの二月革命の波及を恐れて,J.トールベッケらの主張する自由主義的な憲法改正を行なった。
ウィレム2世
ウィレムにせい
Willem II
[没]1650.11.6. ハーグ
オランダ (ネーデルラント) 連邦共和国総督 (在任 1647~50) 。フレデリク・ヘンドリクの子。イングランド王チャールズ1世の長女メアリーと結婚。亡命したイングランド王チャールズ2世の復位を画策し,またミュンスターの和約に満足せず,フランスと連絡をとり,対スペイン戦争再開をはかり,ホラント州を中心とする和平派と対立した。イングランド王ウィリアム3世の父。
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