うさぎ座(読み)うさぎざ

改訂新版 世界大百科事典 「うさぎ座」の意味・わかりやすい解説

うさぎ(兎)座 (うさぎざ)
Lepus

略号Lep。南天の小星座オリオンの南にあり,巨人オリオンの狩猟獲物と考えられた。α星アルネブは実視等級2.6等,スペクトル型F0,約400光年の距離にある。アルネブはアラビア語のアル・アルナブal-Arnab(ウサギの意)に由来する。うさぎ座R星は,周期約432日の長周期変光星球状星団M79がある。概略位置は赤経5h25m,赤緯-20°。午後8時の南中2月上旬である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「うさぎ座」の意味・わかりやすい解説

うさぎ座
うさぎざ / 兎座

冬の宵の中天オリオン座のすぐ南に接する星座。3等と4等の4個の星が、小さな四辺形をつくっている。小星座だが歴史は古く、紀元前3世紀ごろ星空を歌ったアラトスの天文詩にも現れており、プトレマイオスの48星座(トレミー星座)の一つでもある。ギリシア神話狩人(かりゅうど)オリオンが追ったウサギの姿をここに置いたものらしい。天体としては、球状星団M79がβ(ベータ)星の南にある。

[藤井 旭]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「うさぎ座」の意味・わかりやすい解説

うさぎ座
うさぎざ
Lepus

兎座。2月の宵に南中する南天の星座。概略位置は赤経 5時25分,赤緯-20°。オリオン座の南にあり,球状星団 M79,惑星状星雲などがある。

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百科事典マイペディア 「うさぎ座」の意味・わかりやすい解説

うさぎ(兎)座【うさぎざ】

2月上旬の夕方,オリオン座の南に見える小星座。

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