ウッド合金(読み)ウッドゴウキン

デジタル大辞泉 「ウッド合金」の意味・読み・例文・類語

ウッド‐ごうきん〔‐ガフキン〕【ウッド合金】

ビスマスすずカドミウムからなる合金融点が約70度と低く、ヒューズ・火災用安全装置などに用いる。米国の物理学者ウッド(Wood)が発明

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精選版 日本国語大辞典 「ウッド合金」の意味・読み・例文・類語

ウッド‐ごうきん‥ガフキン【ウッド合金】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Wood's alloy の訳語 ) ビスマスを主体とする多元系可融合金。融点は低く摂氏七〇度前後なのでヒューズ、火災用安全装置、模型製作などに用いるほか、還元剤としても使用。ウッドメタル。

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改訂新版 世界大百科事典 「ウッド合金」の意味・わかりやすい解説

ウッド合金 (ウッドごうきん)
Wood metal

1860年ウッドN.Woodによって発明された易融合金一つ成分はビスマスBi50%,鉛Pb24%,スズSn14%,カドミウムCd12%であって,融点は約70℃である。雰囲気過熱によって溶断するヒューズとして使用される。
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百科事典マイペディア 「ウッド合金」の意味・わかりやすい解説

ウッド合金【ウッドごうきん】

易融合金の一種。ビスマス50%,鉛24%,スズ14%,カドミウム12%が標準組成。融点が66〜71℃と低いため火災警報装置,自動消火栓(せん)などに利用される。N.ウッドの発明による命名

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世界大百科事典(旧版)内のウッド合金の言及

【易融合金】より

…易融合金は,火災報知器の温度検出部,電気回路のヒューズスプリンクラーの放水口のおさえ,薄肉パイプの曲げ加工に使用するフィラーメタル(充てん材),精密鋳造の模型などに使用される。ウッド合金はBi‐Cd‐Pb‐Sn四元合金の代表的なものである。【大久保 忠恒】。…

※「ウッド合金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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