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易融合金 いゆうごうきんfusible alloys

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

易融合金
いゆうごうきん
fusible alloys

ビスマスを主成分とし,スズカドミウムインジウムなどを加えた低融点合金。共晶の低融点を利用してそれに近い組成としたものが多い。低融点特性を利用する場合,ボイラ安全栓,防火扉支持金具などでは長期にわたり力がかかるので耐クリープ性が必要であるし,融解の開始終結に温度差のある材料では作動点に注意しなければならない。上記用途のほか自動消火栓,火災報知機,電気ヒューズ,熱浴剤,また一般にビスマス合金は凝固収縮による寸法の狂いが小さいのでインベストメント鋳造のワックス型製造用金型にも用いられる。種類は非常に多い。

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百科事典マイペディアの解説

易融合金【いゆうごうきん】

可融合金,低融点合金とも。スズの融点232℃より低融点の合金の総称。ビスマスを主成分としスズ・鉛・カドミウムを加えたもので種類が多い。ウッド合金が代表的。ほか一例を示すと,ビスマス50%,鉛28%,スズ22%のローゼ合金は融点100℃。
→関連項目ヒューズ

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世界大百科事典 第2版の解説

いゆうごうきん【易融合金 fusible alloy】

スズよりも融点が低く(スズの融点は232℃で,金属の中では水銀に次いで低い),室温では固体である合金。可融合金と呼ばれることもある。これらは,ビスマスBi,鉛Pb,スズSn,カドミウムCdなどの多元合金であって,ビスマスを主成分としたものが多い。Pb‐Bi‐Cd,Pb‐Bi‐Sn,Sn‐Bi‐Cdの各三元共晶点はそれぞれ91.5℃,95℃,103℃であり,これら4元素の四元共晶点は70℃である。さらにインジウムInや水銀Hgを加えると,より融点の低いものもできる。

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大辞林 第三版の解説

いゆうごうきん【易融合金】

融点の低い合金の総称。ビスマス・スズ・鉛・カドミウムなどを主成分とする。火災報知機・高圧ガスタンクの安全弁・各種ヒューズなどに利用。可融合金。 → ウッド合金

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

易融合金
いゆうごうきん
fusible metal

融点の低い合金の総称で、低融点合金あるいは可融合金などともいう。融点の上限をどこに置くかはあまり明瞭(めいりょう)でなく、鉛(融点327℃)あるいはスズ(融点232℃)とすることもある。その場合には普通のはんだや活字合金も含まれる。一般にはビスマス、スズ、鉛、カドミウムなどを主体とした融点約200℃以下の多成分合金を易融合金という。融点が100℃以下のものにはローゼ合金(融点100℃)、ニュートン合金(融点95℃)、ウッド合金(融点65℃)、リポビッツ合金(融点72℃、46.5℃)などがある。火災用スプリンクラーや高温高圧容器などの安全弁、ヒューズに用いられる。そのほか、薄肉管の曲げ加工用充填(じゅうてん)材など多方面で使用されている。[及川 洪・原善四郎]

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