ウボンラーチャターニー(英語表記)Ubon Ratchathani

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウボンラーチャターニー」の意味・わかりやすい解説

ウボンラーチャターニー
Ubon Ratchathani

タイ東部,コラート高原にある町。ウボンラーチャターニー県の県都ナコンラーチャシーマー東方 300kmにあり,メコン川支流ムーン川に臨む。ラーマ1世の治世(1782~1809)に,ハスを意味するウボンと名づけられた。米,家畜タバコの取り引きが盛ん。ベトナム戦争中はアメリカ軍の空軍基地があった。周辺では米,淡水魚,家畜,サトウキビ木材,綿が生産される。ラオ族クメール族が多く住む。近隣のワーリンチャムラープにあるウボンラーチャターニー駅はバンコクから東に延びる鉄道終着駅。人口 10万6552(2003推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ウボンラーチャターニー」の意味・わかりやすい解説

ウボンラーチャターニー
Ubonratchathani

タイ東北部,ウボン県の県都。人口10万6000(1993)。略称ウボン。メコン川の支流ムーン川左岸にあり,ラオスとの国境に近い。コーラート高原を横断する鉄道の終点にあたり,バンコクから575km東方にある。ラオ系民族の中心地の一つで,18世紀末以降,タイに服属し,20世紀初頭からその版図に入った。稲作農民の主要な生業であるが,不安定であり,ケナフ,タバコなど畑作物集散地でもある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ウボンラーチャターニー」の意味・わかりやすい解説

ウボンラーチャターニー

タイ東部,ラオス国境近くメコン川の支流ムン川に臨む町。略称ウボン。鉄道の終点で,ラオスのパクセとの間の貿易中継地。ラオ系民族が多く住む。米,サトウキビ,タバコ,シェラック(天然樹脂)などの集散地で,製糖工場,シェラック工場がある。25万4091人(2006)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android