エイラト(読み)えいらと(その他表記)Eilat

デジタル大辞泉 「エイラト」の意味・読み・例文・類語

エイラト(Eilat)

イスラエル南部の都市アカバ湾エイラト湾)に臨む同国最南端に位置する。同国で唯一紅海に通じる重要な港がある。ヨルダンエジプトとの国境に近い。海岸保養地として人気がある。エイラート。エイラット

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エイラト」の意味・わかりやすい解説

エイラト
えいらと
Eilat

イスラエル最南端の海港。紅海北端の支湾アカバ湾(エイラト湾)の最奥部に、ヨルダンのアカバ港と接して位置する。人口約2万9900(1992)。イスラエルの紅海への唯一の出口として重要な港。輸出入あわせて年間100万トン以上の物資がこの港を経由する。また、ハイファなど地中海側の港との間にパイプラインが敷設されている。

[高橋和夫]

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改訂新版 世界大百科事典 「エイラト」の意味・わかりやすい解説

エイラト
Eilat

アカバ湾に面したイスラエル最南端の港湾都市で,紅海を通ずるイスラエルとアジア・アフリカとの貿易の拠点。ヘブライ語でエーラトElat。人口2万(1982)。古代からアフリカとシリア,パレスティナとをつなぐ交通の要路として栄え,シバの女王もここに上陸してソロモン王を訪ねたといわれる。十字軍時代以降は,アジア・アフリカと地中海諸国とを結ぶ交易中継地として栄えた。イギリスの委任統治時代は隣接するアカバ港(現在のヨルダンの港湾都市)に重要さを奪われ,ウム・ラシュラシュUm Rashrashと呼ばれイギリスの前哨基地があるにすぎなかったが,イスラエル領となってから近代的な港湾都市に生まれ変わった。
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百科事典マイペディア 「エイラト」の意味・わかりやすい解説

エイラト

イスラエル,エイラト湾(アカバ湾)の最奥部にある港湾都市。ヨルダンのアカバ港と接する。古来,アフリカと西アジアを結ぶ要衝で,交易の中継地。イスラエル独立後新たに建設された。ハイファと400kmのパイプラインで結ばれている。4万6000人(2006)。
→関連項目ネゲブ砂漠

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世界大百科事典(旧版)内のエイラトの言及

【アカバ湾】より

…紅海の最奥部でシナイ半島の両側に存在する湾入のうち東側の部分。イスラエルではエイラトEilat湾と呼ぶ。幅約19~27km,長さ約160km。…

【ネゲブ】より

…南部は荒涼とした砂漠がアカバ湾岸まで続く。南端のエイラトはイスラエルの唯一の紅海への出口として戦略上重要な港である。ネゲブへはティベリアス湖およびヤルコン川から灌漑用水路が延ばされて農業開発が進められており,またエイラトとハイファ間に送油管が通じ,さらに原子力研究都市ディモナがあるなど,イスラエルにとって戦略的に重要な地域となっている。…

※「エイラト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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