動物体内の造血組織に働いて赤血球の新生を促す体液性因子をいう。この物質はシアン酸を多く含む分子量3万~4万の酸性糖タンパク質で、骨髄の幹細胞に働き、それを前赤芽球に分化させることに関与する。通常は血液中にわずかしか存在しないが、貧血や低酸素状態(たとえば高山に登る場合など)になると血中に増加し、尿中にも出てくる。種々の原因による貧血患者の血中・尿中には多いが、腎(じん)性貧血患者の場合には少ない。主要な産生臓器として腎臓が考えられている。これまで生物検定法として、鉄放射性同位元素の造血細胞への取り込みなどが利用されていたが、ラジオイムノアッセイが開発され、有効性が検討されている。
[和田 勝]
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