現代外国人名録2016 「エルスワースケリー」の解説
エルスワース ケリー
Ellsworth Kelly
- 職業・肩書
- 画家,版画家,彫刻家
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1923年5月31日
- 出生地
- ニューヨーク州ニューバーグ
- 学歴
- プラット・インスティテュート(ブルックリン),ボストン美術館附属美術学校,エコール・デ・ボーザール
- 勲章褒章
- 全米芸術勲章〔2012年〕
- 受賞
- バルセロナ市長メダル〔1993年〕,世界文化賞(絵画部門,第12回)〔2000年〕
- 経歴
- 1940〜42年ブルックリンのプラット・インスティテュートで美術を学び、’43〜44年兵役で英国に駐在、ロマネスク建築に魅せられる。帰国後’46〜48年ボストン美術館附属美術学校でヨーロッパの表現主義を知り、’48年渡仏、2年間パリのエコール・デ・ボーザールに学ぶ。アルプ、ブランクーシらと交流し、’51年パリで最初の個展開催。’54年ニューヨークに戻り、マンハッタンにアトリエを構え、’56年ニューヨークのベティ・パースンズ画廊で米国での初の個展を開催。当時の米国主流の抽象表現主義とは異なる限界まで純化した明快な形体の追求は’60年代ミニマリストに大きな影響を与え、幾何学的抽象“ハード・エッジ派”の代表的存在となる。’59年彫刻の制作を試みる一方、植物や果物のドローイングを始める。’66年第33回ベネチア・ビエンナーレ展に出品、’67年ソロモン・R.グッゲンハイム国際展覧会に出品。’70年以降ジェミナイ工房でリトグラフ、スクリーンプリント、エッチングによる100点以上の版画を制作。’73年のニューヨーク近代美術館(MoMA)で回顧展。’92年ジュードポーム・ナショナルギャラリー(パリ)で個展開催。代表作に「大きな壁のための色彩」(’51年)、「赤,青,緑」(’63年)、「チャタムⅨ―青・黄」(’71年)、MoMA、パリ・ユネスコ本部の壁画、東京国際フォーラムの壁面など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報