病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説
オキサゾリジノン系合成抗菌剤
《テジゾリドリン酸エステル製剤》
シベクトロ(MSD、バイエル薬品)
《リネゾリド製剤》
ザイボックス(ファイザー)
リネゾリド(Meiji Sika ファルマ、沢井製薬)
リネゾリド製剤は、強力な抗生物質のバンコマイシン塩酸塩製剤に耐性をもったバンコマイシン耐性菌(VRE)による感染症(菌血症の併発を含む)に効果があり、ザイボックス、テジゾリドリン酸エステル製剤は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による感染症に用いられます。
①
また、可逆的な貧血、白血球や血小板の減少、視神経症、代謝性アシドーシス、偽膜性大腸炎、そのほかリネゾリド製剤では、ショック、アナフィラキシー、間質性肺炎、腎不全、低ナトリウム血症、肝機能障害などがおこることがあります。このような症状が現れたときは使用を止め、すぐ医師に相談してください。
②下痢、吐き気・嘔吐、食欲不振、めまい、呼吸困難、むくみ、倦怠感などが現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に相談してください。
また、こうした副作用を防ぐためにも、指示された検査は必ず受けてください。
①錠剤で、リネゾリド製剤は12時間ごとに服用します。テジゾリドリン酸エステル製剤は、1日1回の服用です。1日の使用回数、服用時間、服用量については、医師の指示を守り、かってに中止したり、増量・減量しないでください。
また、服用するときは十分な水(コップ1杯以上の水)で飲んでください。
②問診の際にあらかじめ、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ってください。
過去にこの薬で過敏症状をおこしたことのある人には使用できません。
また、血液障害のある人、抗菌剤を長期間使用している人、高度の
③この薬を服用中にほかの薬を使う必要があるときには、必ず医師に相談してください。
とくにモノアミン酸化酵素阻害剤、アドレナリン作動剤、セロトニン作動剤と併用すると、薬の効果が増強・減弱したり、副作用が現れることがあります。
④リネゾリド製剤を服用中、チラミンを多く含むチーズ、ビール、赤ワインをとると、血圧上昇・
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報