オルグ(読み)おるぐ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オルグ」の意味・わかりやすい解説

オルグ
おるぐ

オルガナイザーorganizerの略。組織者を意味し、元来は、欧米などの個人加盟を原則とする産業別組合において、職種職業、地域を異にする支部組織や組合員との連絡調整、組織化を専門に行う活動家をさしていた。今日ではより広く、労働組合階級政党など大衆運動における指導者、組織者をさす。オルグは一般に、下級の指導機関が弱体であるなど問題があった場合に、上部機関から直接当該機関に派遣され、運動の指導および指導組織の強化、未組織大衆の組織化、上部機関決定事項の周知徹底などの活動にあたる。なお、オルグのうち、全国規模で活動にあたる者を全国オルグ、地域を限定して活動にあたる者を地方オルグという。

[吉田健二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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