お千代半兵衛(読み)オチヨハンベエ

精選版 日本国語大辞典 「お千代半兵衛」の意味・読み・例文・類語

おちよはんべえ‥ハンベヱ【お千代半兵衛】

  1. 享保七年(一七二二)大坂寺町大仏殿勧進所の門前での、八百屋半兵衛と妻お千代との情死事件を題材にした作品類の通称。近松門左衛門作「心中宵庚申」、紀海音作「心中二腹帯」が名高い。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「お千代半兵衛」の解説

お千代・半兵衛 おちよ・はんべえ

浄瑠璃(じょうるり)の登場人物
八百屋半兵衛の妻お千代は,姑(しゅうとめ)にきらわれ,義理と愛にしばられ,夫と大仏勧進所で心中する。享保(きょうほう)7年(1722)大坂寺町でおきた夫婦心中事件をもとに,近松門左衛門が「心中宵庚申(よいごうしん)」をかく。歌舞伎では4代鶴屋南北作の「三箇荘曾我島台(さんかのしょうそがのしまだい)」が有名。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「お千代半兵衛」の解説

お千代半兵衛
(通称)
おちよ はんべえ

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
花毛氈二ツ腹帯 など
初演
享保7.8(江戸中村座)

お千代半兵衛
おちよ はんべえ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
天明6.秋(京・嵐座)

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