デジタル大辞泉 「オ」の意味・読み・例文・類語

お【オ】

「表」の意の符丁和本など袋綴ふくろとじにした本の表ページにあたる紙面を示す。「十五丁オ」のように片仮名で書く。⇔

お[助詞]

[助][助詞]

お[感]

[感]驚いたときや急に気がついたときに発する語。あっ。「、あれはなんだろう」

お[五十音]

五十音図ア行の第5音。五母音の一。後舌の半閉母音。[o]
平仮名「お」は「於」の草体、片仮名「オ」は「於」の偏から変化したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「オ」の意味・読み・例文・類語

お【お・オ】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 五十音図で第一行第五段(ア行オ段)におかれ、五十音順で第五位のかな。いろは順では第二十七位で、「の」の次、「く」の前に位置する。定家かなづかいの流では、「を」を「端のを」と呼ぶのに対して「奥のお」と呼んでいる。現代標準語の音韻では、五母音の一つ、o にあたる。後舌で中開きに近い円唇母音小文字で「つぉ」「ふぉ」のように方言音、外来語音を表わすことがある。「お」の字形は「於」の草体から出たもの、「オ」の字形は、「於」の一つの書き方から左部をとったものである。ローマ字では o を当てる。
  2. [ 2 ] 【を・ヲ】五十音図の第十行第五段(ワ行オ段)におかれ、五十音順で第四十七位(同字の重複を除いて)のかな。いろは順では第十二位で、「る」の次、「わ」の前に位置する。定家かなづかいの流では、「端のを」と呼んでいる。現代かなづかいでは、助詞の「を」として用いられるだけで、他のかなとちがって表意的性格をもつ。現代標準語の音韻としては o にあたり、ア行の「お」と発音上の区別がない。時に o が前に w を伴うこともあるが、その w は、意味上必要な要素ではなく、また「お」と「を」との間の相違点ともならない。「を」の字形は「遠」の草体から出たもの、「ヲ」の字形は「乎」の変形である。ローマ字では、o、日本式つづり方で、助詞の「を」に wo を当てる。

お【オ】

  1. 〘 名詞 〙 「表(おもて)」の「お」をとって、紙の表側の意の符丁とする語。とじた紙それぞれの表をさす。「三丁オ」などと書く。⇔

  1. 〘 名詞 〙
  2. (きね)。〔物類称呼(1775)〕
  3. 穀物のさやを打つつち。

  1. 〘 助 〙

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オ」の意味・わかりやすい解説

五十音図第1行第5段の仮名。平仮名の「お」は「於」の草体から、片仮名の「オ」は「於」の偏から変化してできたものである。万葉仮名では「意、憶、於、淤、應、飫(以上音仮名のみ)」などが使われた。音韻的には5母音の一つ/o/にあたる。唇を丸め、奥舌で口の広がりが中ぐらいの母音である。

 オ段長音であっても、その引き音節部分が、歴史的仮名遣いで「ほ」とされていたものは、「おおきい」「とおい」などのように表記される。

 古くワ行の「を」「ヲ」は別音で、/wo/を表した仮名であり、現在これらは、原則として助詞以外には用いられない。「を」は「遠」の草体から、「ヲ」は「乎」の初めの3画からできたものである。万葉仮名では「乎」「呼」「袁」「遠」「越」(以上音仮名)、「男」「雄」「緒」(以上訓仮名)などが使われた。ほかに草仮名として「(越)」「(緒)」「(尾)」「(乎)」などがある。

[上野和昭]

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