デジタル大辞泉
「草仮名」の意味・読み・例文・類語
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そう‐がなサウ‥【草仮名】
- 〘 名詞 〙 草書体の万葉仮名。女手またはひらがなほどには漢字の字形から脱化していない中間の字体。草(そう)。
- [初出の実例]「なほめつらし又しておくにさうがなかれつけて、つかはさばすまいし」(出典:宇津保物語(970‐999頃)菊の宴)
- 「人のさうがな書きたる草紙など、とり出でて御覧ず」(出典:枕草子(10C終)一八四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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草仮名【そうがな】
万葉仮名の草書体。古くは〈そう〉とも。平仮名とは区別される。万葉仮名から平仮名へ発達する中間段階として,9世紀中ごろに用いられたが,別に10世紀以降,書道的意図から故意に複雑な字体の万葉仮名を草体化して,単独で,または平仮名とともに用いられ,後世に及んだ。→書
→関連項目仮名文
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草仮名
そうがな
万葉仮名を草書体で書いた仮名文字。江戸時代以来平仮名をこうよんだ時代もあったが,現在は平仮名にまで簡略化されない前の時期の仮名をこうよぶ。実例は「秋萩帖」(伝小野道風(みちかぜ)筆),「古今和歌集」(元永本。ともに東京国立博物館蔵)などにみられる。「宇津保物語」「源氏物語」などでは草仮名を「さう」,平仮名を「かな・かんな・女手」と区別する。平仮名などの仮名文字と同じ時代に書かれ,1字に対する字体数が多いため,美的な鑑賞の対象ともなった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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草仮名
そうがな
万葉がなの草 (書) 体をいう。「草 (そう) の仮名」ともいう。ひらがな (女手 ) はこれから生れたもので,広義では草仮名は女手に含まれるが,狭義ではこれと区別される。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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