六訂版 家庭医学大全科 の解説
カサバッハ・メリット症候群
カサバッハ・メリットしょうこうぐん
Kasabach-Merritt syndrome
(皮膚の病気)
どんな病気か
皮膚の広範な
原因は何か
この病気を引き起こす血管腫を構成する腫瘍細胞は未熟で、不完全な管腔を形成しながら増殖します。しかも、血液の流れがいちご状血管腫よりも速いため、腫瘍内出血を繰り返し、出血を止めようとして血小板やフィブリノゲンなどの止血のための細胞や
症状の現れ方
乳児期に、
周囲には紫斑がみられ、局所は熱感や圧痛を伴うことが多く、血液中の血小板数は著しく減ります。
検査と診断
血液検査で、血小板数や血液凝固(血液を固まらせるはたらき)・線溶系(血栓を溶かすはたらき)の因子を測定します。また、MRIなどの画像検査で血管腫の深部への広がりを確認します。
治療の方法
不足している血液成分の補充と抗血小板薬、
病気に気づいたらどうする
早急に皮膚科専門医、あるいは小児科医の診察を受けて、治療可能な施設を紹介してもらう必要があります。
関連項目
田村 敦志
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報